1: 名無しさん@おーぷん 2016/12/12(月)23:30:58 ID:Dsz
日本での「萌え絵」の起源について考えよう


前記事 萌え絵の起源 Part2
http://kaikoswitch.blog.jp/archives/1063706742.html


引用元:萌え絵の起源
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1481553058/



540: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)17:17:20 ID:W1A
あー、マドラックス(2004年)を思い出した
no title

no title


少なくとも2004年まで、アニメキャラの女の正面顔で鼻を書く流儀は続いてたんだよ

541: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)17:20:25 ID:W1A
デルトラクエスト(2007~2008年)でも、正面顔の鼻は書かれてる。
no title

no title

542: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)17:37:46 ID:W1A
化物語など西尾維新の物語シリーズ
no title


鼻の影が暗く塗られるだけでなく、鼻の、影になってない反対側が白くハイライトになっている

543: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)17:44:12 ID:W1A
化物語は、原作絵が次のような感じ
no title


顔の彫りが深い画風だが、しかし鼻は線などでは強調しておらず、影などで鼻の周囲の彫りを表現している。

544: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)18:00:40 ID:W1A
.hacn//SIGN(2002年)では、鼻の影の反対側を暗くするってのは、見られない。
しかし、デルトラクエスト(2007年)では、鼻の影の反対側に、白っぽくハイライトがある。

no title

no title


この2002~2007年のあいだに、アニメ業界で、何か鼻の新しい描き方について、発見があったのか?

545: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)18:05:53 ID:W1A
>>544
>この2002~2007年のあいだに、アニメ業界で、何か鼻の新しい描き方について、発見があったのか?

no title

no title


時期的に、「『鈴宮ハルヒ』シリーズの影響か?」と思ったが(ハルヒのアニメは2006年から)、
どうやら違うようだ。

そもそも、2006年のハルヒを手本にしたのでは、2007年のデルトラクエストには間に合わない
つまり、ハルヒは、2007年の段階では、そこまで他社のアニメの絵柄には影響を与えていない。(それ以前の他の京アニ作品の影響はともかく)


546: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)18:13:58 ID:W1A
クラナドのアニメは2007年に放映。

no title

no title

no title


鼻の描き方で、ハイライトが、ちょくちょく使われている。
同時期の他社アニメのデルトラクエストでも同様に鼻ハイライトがよく使われてる件と合わせて考えると、
2007年より以前のある時点で、鼻の影の反対側のハイライトに注目する、何かがあったのだろうか?

549: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)21:42:12 ID:W1A
ウィキペディアによると、オタク用語としての「萌え」という用語は、
「日本にて1980年代後半から1990年代初頭頃に成立した説が有力だが、
その成立の経緯は不明な点が多い」
としている。

思うに、「萌え絵」という概念が登場しはじめたのが、90年台後半のデジコの登場なのだろう。
それ以前は「アニメ絵」、(アニメ風)「美少女イラスト」などと認識されていたのだと思う。

550: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)21:43:54 ID:W1A
つまり、オタク用語の「萌え」の起源と、「萌え絵」の起源は、異なる可能性が考えられる。

552: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)22:03:29 ID:W1A
『夜明け前より瑠璃色な』というPCエロゲーが2006年にアニメ化されたとき、
私は原作ゲームを知らなかったが、アニメを数話ほど見ていた。
その視聴時は、別に作画が下手だとは思わなかった。(キャベツの回は見てなかった)

しかし、のちにインターネットなどでアニメ評論を見てると、
作画の悪いアニメとして『夜明け前より瑠璃色な』が取り上げられていて、
カルチャーショックを受けた記憶がある。

553: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)22:10:10 ID:W1A
少年マガジンに連載してた『魔法先生ネギま! 』(ジーベック版)が2005年にアニメ化したときは、
視聴していた私は、作画のいいアニメだと思っていた。
2005年の当時、私はインターネット環境を持ってなかった。

しかし、のちの2010年ごろにネットでの評論を見てると、作画崩壊だのなんだの言われてた。
たしかに、2010年の視点で2005年のねぎまを見返してみれば、動画シーンの枚数が少なかったりと、
「制作スケジュールがキツかったのかな?」と思うようなシーンはある。
でも、2005年の視聴当時は、そんなの気づかなかった。

2005~2006年のアニメータの作画が下手なんじゃなくて、
2005~2006年のころに視聴者大衆の感性のほうが変わったんだろうよ。

554: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)22:20:51 ID:W1A
マンガ家・赤松健の『ラブひな』が2000年にアニメ会社・ジーベックによってアニメ化したころは、
アニメのキャラクターの画風が原作とは違っていたが、
アニメーターによる秀逸なアレンジとして賞賛されていた。

しかし、同じマンガ家・赤松健の『ネギま!?』(シャフト版)が2006年にアニメ化され、
さらにシャフト晩OVA『魔法先生ネギま!』が2008~2010年にOVA化したとき、
ネット上の評論で、前のジーベック版『ネギま!』が原作の絵柄とは違うダメな作画と酷評されていて、
しかもそれを、その評論の周囲の観客は、批判しなかった。

観客の感性が、2000年台なかばに変わったんだよ。

555: 名無しさん@おーぷん 2017/03/20(月)22:30:10 ID:W1A
PCゲーム「CHAOS;HEAD」が2008年の発売のすぐあとタイアップでアニメ化した。
その数年後の2010年ごろには、アニメ版カオスヘッドは「作画が悪いアニメ」とネットで酷評された。

でも2008年当時、カオスヘッドを視聴していた私は、まったく作画不良とは感じなかった。
それどころか、当時、ピクシブなどの影響でイラストの練習を始めていた私は、
カオスヘッドを見て、作画の良いアニメだと感じて、手本にすべきと思い、カオスヘッドのアニメ絵を模写していたくらいだった。

「カオスヘッドは、90年台の絵柄とは違った、新しい絵柄のキャラクターなのに、
エバンゲリオンとかとは違って止め絵もすくなくて、よく動くし、よい作画のアニメだ」と思っていた。
その視聴時、すでに私は原作ゲームの絵柄も知っていた。ゲーム雑誌などの広告で、原作ゲームの絵柄を知っていた。

だから、べつに「原作絵を知らないから、アニメ版を良作画」と思ったわけではない。

556: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:31:07 ID:brh
no title

no title

機動戦士ガンダムSEED(2002~2003年のアニメ)で、鼻のあたりに光沢あり

557: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:33:10 ID:brh
no title

『鋼鉄天使くるみ』(アニメは1999~2000年)で、鼻のあたりに、わずかに光沢あり
原作漫画には、このような鼻の光沢は、探した画像の範囲では、見つからなかった

558: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:37:03 ID:brh
no title

『おねがい☆ツインズ』では、このように鼻の光沢がつよく意識されている
だが前作『おねがい☆ティーチャー』では、このような鼻の光沢は無いのが通常

559: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:38:11 ID:brh
『おねがい☆ツインズ』は2002年のアニメ

560: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:39:01 ID:brh
ガンダムSEEDとおねがい☆ツインズ』がともに2002年のアニメである
このような、鼻の光沢の着想は、どこから来たのだろうか?

561: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:46:15 ID:brh
no title

話題は変わるが、少女キャラの正面顔の鼻を描かなくてもいいことに、
すでに1995年までに、アニメーターの中澤一登などが気がついている

画像はOVA版エルハザード(1995年)
だが、テレビアニメ版では、このような省略的な鼻を、制作会社のアニメーターは書いておらず、
従来通りの「く」の字的な形状の鼻を、TV版エルハザードのキャラクター作画では使用している

606: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)02:22:57 ID:CW9
>>561 のエルハザード画像を見ると分かるように、このような鼻下の影の左右分離は行っていない。
少女の正面顔の鼻下の影は1つだけである。

562: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:50:19 ID:brh
no title

1998年のテレビアニメ『バブルガムクライシス TOKYO 2040』のオープニング映像(0:49 あたり)
CG的な透過処理を行っている。この画像が動く(!)のである。
動くといっても、ほんの少し、髪などが揺れいくらいだが。

CG的なグラーデーション処理とテレビアニメを融合させる試みは、すでに1998年のころからテレビ作品で試行錯誤されていたのである。

564: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)17:54:48 ID:brh
no title

画像は『ストリートファイターII V』(1995年のアニメ)

鼻の光沢の話題に戻る。萌え表現でなくてもいいなら、もう1995年からすでに、
こういう筋骨隆々な野郎の鼻筋のテカリの表現がある。

565: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)22:21:37 ID:brh
no title

『無限のリヴァイアス』(1999年のサンライズアニメ)

これが、ガンダムシードの鼻の光沢の元ネタか

566: 名無しさん@おーぷん 2017/03/28(火)22:27:04 ID:brh
no title

no title

イラストでは、1998年アニメの『アキハバラ電脳組』などで、鼻の光沢を大きく描く手法はあった
しかし、アニメ本編の映像では、鼻にこのような光沢は無い

567: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)14:59:28 ID:LuH
no title

1995年春のテレビアニメ『獣戦士ガルキーバ』の第1話より

このように、すでに少女の正面顔の鼻を省略的に描くという手法は、テレビアニメで表現されていた。
なお、このガルキーバの人物キャラクターのキャラクターデザインを行ったアニメーターは、
のちにガンダムシードのキャラクターデザインをする平井久司である。

つまりガンダムシードのようなキャラクターデザインは、90年台から既に、あの系統の絵柄の原形が存在してたのである。

568: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)15:02:26 ID:LuH
結局、SDアニメでなくとも幼児でない少女の鼻を省略的に描くという手法は、既に90年台からテレビアニメでもOVAでも存在しており、
(ガルキーバやOVA版エルハザードなど)
つまりエヴァンゲリオンの放映前から既に、そのような少女の鼻簡略化の系統のキャラクターデザインをしているアニメが存在していた。

569: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)15:13:00 ID:LuH
no title

95年のエヴァンゲリオンの後番組として、96年の春に放映された『VS騎士ラムネ&40炎』(96年の春アニメ)はことぶきつかさのキャラクターデザインである。
そして、既にああいう、鼻の省略的な、ことぶきつかさ系のデザインである。

570: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)15:24:36 ID:LuH
結局、エヴァンゲリオンの放映やヒットとは無関係に、
95年に既にアニメ業界では、ああいう鼻省略形の絵柄は、アニメ業界に取り入れられていたのである。

96年の春アニメの『VS騎士ラムネ&40炎』は、
アニメが制作準備期間として少なくとも1年以上は必要だという逆算をすれば、
まだエヴァンゲリオンにヒットによってキャラクターデザインを変更することはできない。

95年のエヴェンゲリオンのヒットは、単に、アニメ業界に、
アニメ絵っぽいキャラクターデザインへの自信を与えただけであり、
絵柄そのものには、エヴァはあまり直接的な影響は与えていない。

そもそも90年台後半にキャラクターデザインとして活躍したアニメーターやイラストレーターの大半は、
既に90年台前半からプロとして活躍していた人物たちである。

571: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)15:34:33 ID:LuH
エヴァンゲリオンですら、90年台後半のアニメのキャラクターデザインには、あまり直接的な影響を与えていない。

90年台後半アニメの絵柄は、単に、90年台中盤あたりのアニメ等のキャラクターデザインの絵柄を、よりアニメっぽく、
少ない線で表現したり、あるいは瞳を大きくするなどのように、
いわゆる「アニメ的」な表現を、より積極的にしただけである。

エヴァンゲリオンによる90年台アニメのキャラクターデザインへの影響すら薄いのだから、
ましてエロゲーやデジコや電撃コミックなどによる影響は、もっと薄い

エロゲーなどのキャラクターデザインの影響がテレビアニメに出てくるのは、おそらく西暦2000年以降だろう。

572: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)15:57:49 ID:LuH
仮説:
90年台後半にアニメ会社は、エヴァのヒット以前に溜めてたネタを、
エヴァのヒット後で、アニメの本数が増えたこと等により、
いったんネタを放出してしまい、一時的な頂点を迎えてしまい、その後のネタが枯渇気味になる。

90年台前半の「あらいずみるい」的な、瞳の大きさや頬の柔らかさなどを強調する路線のアニメ表現は、
当時のデフォルメをかなり強調した気味のアニメは、
90年台後半の「ことぶきつかさ」的な表現のアニメにより、ピークを迎えた。

また一方で、AICのエルハザードOVA版的な、さっぱりさと、アニメ的な瞳の大きいかわいさを追求する表現は、
同じAICのリメイク版バブルガムクライシス(TOKYO2040)で、頂点を迎えた。

同じくサンライズが『無限のリヴァイアス』などのようにキャラクターデザインの平井氏の絵柄のサッパリ化の路線を目指し、
その路線で頂点を迎えた。
サンライズ及び平井氏は、リヴァイアス方面の絵柄では、絵柄の進歩が行き詰まるので、
その後のガンダムシードのキャラクターデザインでは、絵柄を95年のガルキーバ的な、もともとの、サッパリしすぎない絵柄に戻した。

573: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)16:13:44 ID:LuH
>>572 補足
「ことぶきつかさ」が「あらいずみるい」系統の「頂点」ってのは、
べつに「ことぶきつかさ」が「あらいずみるい」よりも上手い下手のことじゃなくて、
90年台アニメ視聴者の子供視点での、デザインの新鮮度のことね

あとの時代に流行する作家(ことぶきつかさ)のほうが、必然的にデザインの新鮮度が上だから
アニメ業界内の大人には90年台前半からことぶきつかさが知られてても、一般のアニメ視聴者の多くの子供は、90年台前半の当時では、ことぶき氏を知らなかったし

574: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)16:22:39 ID:LuH
95年のガルキーバ(サンライズ作品、テレビ東京系で放映)は、視聴者にあまり受けず、作品自体が知られなかった。
そのため、平井氏のデザインはあまり知られず、ガンダムシードで急に平井氏のデザインが知られることになる。
2010年台のアニメファンの間ですら、ガルキーバの知名度は低い。

いっぽう、95年のエルハザード(AIC作品)も、マイナーだったが、
しかしエルハザードのほうは、放映時期がエヴァンゲリオンと同じ95年秋~96年冬で、
エルハザードの放映テレビ局も、エヴァと同様にテレビ東京だったので、
エルハザードの知名度にも、95年のエヴァンゲリオンの大ヒットの波及効果が及び、
エルハザードの作品の知名度が上がっていく。

また、同じく95年秋~96年春のテレビ東京アニメの『ばくれつハンター』も、あかほりさとる原作だったこともあり、
そこそこ知名度が高く中ヒットしたので、その波及効果が同時期のテレビ東京系だったエルハザードにも及んだのだろう。

575: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)16:39:49 ID:LuH
デジタル彩色が1998年くらいから、しだいにアニメ会社に普及してきて、
2002年には定着したのだろう

ガンダムシード(2002年アニメ)はデジタル彩色らしい(『ガンダムSEEDのセル画彩色| 教えて!goo』より)。
サンライズではカウボーイビバップ(放映期間:1998年4月3日 - 6月26日)までが、手塗り彩色だったようだ。

576: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)16:45:31 ID:LuH
デジタル彩色により、それ以前までコスト的に合わなかった表現が、コスト内で出来るようになったのだろう。
鼻の光沢の件も、その影響だろう。
光沢が増えると、手書きだとセル画が物理的に1枚増えかねず、かなり面倒くさい。

でもデジタル彩色なら、気軽に光沢を増やせる。
その影響が、2002~2003年頃の、ガンダムシードや「おねがい☆ツインズ」などでの、
鼻の光沢の表現なんだろう。

577: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)16:53:56 ID:LuH
ガンダムシードや「おねがい☆ツインズ」も、実際のテレビアニメ本編では、あまり鼻の光沢は多くない
ごくたまに構図的な理由(逆光や、夕日や、真夏の強い日差しなど)により、
鼻の光沢の描かれるシーンもあるって程度だ。

578: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)17:02:52 ID:LuH
no title


2003年の京都アニメーション作品の『フルメタル・パニック? ふもっふ』
このように一部のシーンで、鼻筋などに光沢がある。

しかし、同アニメの他のシーンの画像では、鼻に光沢のない画像も多く、
京アニはべつに鼻の光沢にコダワッたわけではないようだ。
たまたま、この紹介画像のシーンだけ、そういう鼻筋の光沢が必要だっただけのようだ

579: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)17:03:54 ID:LuH
no title

京アニは2005年のAIRでは、べつに鼻の光沢を強調してはいない。

580: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)17:04:59 ID:LuH
no title

京アニのキャラクターデザイン変遷の一覧

581: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)17:07:27 ID:LuH
デルトラクエスト(アニメ版)と化物語(アニメ版)が、特に、鼻の光沢を強調してる作品のようだ

582: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)17:21:22 ID:LuH
仮説:
デジタル彩色が1999年ごろまでには、大手アニメ会社に、かなり普及してきた。
このため2002年ごろから、鼻の光沢や、頬(ほほ、ほお)のハイライトなどを作画するコストが下がった。(デジタルなのでセル画を増やさなくて良いので。)

すると、アニメ業界で、2003~2007年に、一時的に鼻やホホの光沢を描く作品が増え、流行になった。

そのような流行を、2007年放映のデルトラクエストでは、視聴者の子供にウケるだろうと判断し、鼻の光沢を強調したデフォルメとして、作品に取りいれた。
また、2009年放映の化物語でも、原作デザインがかなり独特なこともあり、アニメーター側が、鼻の光沢を強調するデフォルメを行った。

化物語よりもデルトラクエストのほうが古い。デルトラクエストのほうが先に、鼻の光沢のデフォルメ強調を行ったのである。

583: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)17:26:16 ID:LuH
>>582 追記
1999年ごろのデジタル彩色の普及以前にも、アニメグッズのポスター用イラストなどの1枚絵のイラストなどでは、
97年ごろには「ことぶきつかさ」作品のイラストで、鼻の光沢などを描く作品もあった。
だが、アニメ本編の動画シーンでは、鼻光沢の作画は、導入されなかった。
おそらく、コスト的な問題だろう。

587: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)19:38:19 ID:LuH
>>582 訂正
>化物語よりもデルトラクエストのほうが古い。デルトラクエストのほうが先に、鼻の光沢のデフォルメ強調を行ったのである。

1999年のテレビアニメ『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』のほうが、さらに古くから、鼻の光沢を描いている。
99年版ヤマモトヨーコのキャラクターデザインをしたアニメーターは、化物語のアニメーターのキャラクターデザインのアニメーターと同一人物の、渡辺明夫。

なので、べつに化物語がデルトラクエストの真似をしたわけではない。

584: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)19:15:11 ID:LuH
ネット上ではよく、鼻を描かないという点で、デジコやいたる絵の影響が評論されるが、

しかし私が思うに、デジコも「いたる絵」も、ゲーム業界はともかく、
アニメ業界には、2000~2015年の萌えアニメの絵柄には、
デジコのアニメ化やクラナドのアニメ化などの原作イラストとしての影響以外には、影響を与えてないだろう。

デジコや「いたる絵」が、萌え絵の先鞭になったってのは、疑問符。

理由:
既に90年台中盤で、エルハザードなどのアニメ作品で、
「童顔でない10代後半のアニメ美少女キャラクターでも、鼻は小さい影の線だけでもいい」ってのが、
90年台中盤に既に解明されていた。

90年台後半までに、ことぶきつかさ等により、
童顔設定でないキャラクターでも、年齢が10代後半以上の年齢の女性キャラクターでも、
ネコのような目と顔の比率で(つまり、鼻から下が短くなる)、描いてもいい、
ってことが発見されていた。

それらの発見の影響により、
ガンダムシードや「おねがい☆ツインズ」が2003年で既に、ああいう絵柄に到達してるので。

いたる絵が影響を与えたのは、2005年以降の京都アニメーションのデザインであろう。
(京アニがAIR、CLANNADなどをアニメ化したので)

AIRなどにより「童顔の美少女キャラクターの、鼻を描かなくても、アニメ美少女になる」ということの発見である。
そして、現代の萌えアニメでは、女性の鼻の線や影は描かなくてもいいが、
別に鼻の線や影を描いても構わないのである。

ソードアート・オンラインでは、女性の鼻の線や影を、小さい線や影ながら、でも確実に鼻背や影を描いてる。
(ソードアート・オンラインは萌えアニメに分類されるだろう)

つまり、京都アニメーションですら、現代の萌え絵に、それほど影響を与えてない。
キャラクターデザインの系統が多様化し、もはや1つだけの画風では、アニメ・マンガの画風の変遷を説明しきれなくなったのであろう。

585: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)19:16:52 ID:LuH
>>584補足
ソードアート・オンラインのアニメ制作会社はA-1 Pictures

586: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)19:35:19 ID:LuH
no title

no title


1999年のテレビ版『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』が、すでに鼻をかなり省略してる。
また、鼻の光沢が、既にある。アニメ本編でも、鼻の光沢あり。
オープニング映像でも、鼻の光沢を確認できる。

キャラクターデザインは、渡辺明夫。
のちに化物語のキャラクターデザインも担当するアニメーターである。

588: 名無しさん@おーぷん 2017/03/29(水)19:43:37 ID:LuH
思うに、単にTV版ヤマモトヨーコやOVA版エルハザードとかで見られた、
アニメ動画としても可能な方法で、鼻を省略的に描くデフォルメを知らない新参オタクや、
90年台はジャンプアニメなどの子供向け作品しか見てなかった人や、
2000年以降に生まれた人などが、
90年台後半の絵柄の変遷の経緯を知らずに、
「現代の萌えアニメ絵の源流は、京都アニメーション!」とか「源流はデジコ!」とか「源流は いたる絵!」とかとホザイてるだけなんでは?

589: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)03:32:30 ID:gdz
no title

no title

1993年のOVA版『ああっ女神さまっ』の時点で、女性キャラクターおよび童顔キャラクターの正面顔の鼻は、
紹介画像のように影のみの表現になる。

595: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)06:54:06 ID:gdz
>>589のベルダンディーのような鼻の描き方は、だまし絵なのである。
鼻の濃い線が、横向きだったときは鼻の輪郭線としての表現だったのに、
正面向きでは、鼻の影の表現になってるんである。

つまり、「く」の字型の鼻が、輪郭線と影とを兼ね備えてるんである。
光源が都合よく、キャラクターの斜め上に存在しており、
なので正面向きのときに、鼻の片方が、特に暗くなるのである。

602: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)01:57:23 ID:CW9
1991年のナディアのようなデフォルメの文脈から考えると( 1993年のOVA『ああっ女神さまっ』の鼻のデフォルメは( >>589 を参照))、
OVA『ああっ女神さまっ』の鼻下の左右に濃い影と薄い影があるが、
濃いほうの「影」は輪郭線に由来する「影」であり、
うすいほうの「影」は、文字どおり現実の影に由来する「影」である。


590: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)03:35:39 ID:gdz
no title

1993年OVA版『ああっ女神さまっ』では、
横顔の鼻は、「く」の字型の鼻を描く手法。

591: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)03:42:16 ID:gdz
1993年発売OVA版『ああっ女神さまっ』はAIC制作。
エルハザードの制作会社と同じ。

1993年の『ああっ女神さまっ』での鼻の作画に着想を得て、
1995年発売のOVA版エルハザードでは、より積極的に鼻の作画を、なるべく影のみのしたか?

592: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)03:46:44 ID:gdz
no title

マンガ版『ああっ女神さまっ』の第4巻の表紙イラスト

593: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)03:48:52 ID:gdz
>>592 のように、もともと『ああっ女神さまっ』の原作の画風は、正面顔では鼻はほぼ影のみになり、
また、鼻そのものも小さく描かれる。

594: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)03:49:05 ID:gdz
no title

596: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)07:03:14 ID:gdz
2010年以降の現代の美少女アニメでは、
たとえキャラクターが斜め横向きのときには鼻が「く」の字型の線や影で表現されてても、
正面顔のさいには鼻は省略する。

要するに、ディズニーのシンデレラ的な鼻の表現であり、正面顔の鼻の表現を、現代の美少女アニメは採用している。
先祖返りなのである。デッサンに忠実な、鼻の表現である。

1993年『ああっ女神さまっ』的な、だまし絵的な正面向き鼻のデフォルメ(光源が都合よくキャラ斜め上にあり鼻の片側面が暗くなる)の追求を、
2000年以降の美少女アニメは諦めたのだ。

597: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)07:14:39 ID:gdz
no title

ソードアート・オンラインでは、斜め向きの顔では「く」の字型の鼻であるが、
画像のように、鼻の輪郭線と、鼻の段差の影を区別している。

ソードアート・オンラインでは、こうすることで、1993年『ああっ女神さまっ』的なデッサン的には矛盾したダマシ絵にならないように、うまく矛盾を回避している。

598: 名無しさん@おーぷん 2017/03/30(木)07:28:20 ID:gdz
A-1 Pictures は、アニメーション制作を担当した『Working!!』のアニメでも、既に、
鼻の輪郭線と影を別々の要素として描くという区別をしているが、
しかし原作のもともとのデザインが、鼻の線をほとんど描かないという画風なので、
アニメ版の鼻の処理の影と輪郭線の区別が、あまり目立たない

正面向きを基準に顔の向きを角度測定して、かなり斜め横70°くらいの、かなり横向きに近い斜め向きの顔でないと、「く」の字の鼻にならない。
正面向きから測って斜め40°くらいの顔では、『Working!!』アニメ版では、「く」の字型の鼻には、ならないのである。

599: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)01:42:48 ID:CW9
no title

ソードアート・オンラインでは、
少女キャラの正面顔を見ると、鼻は線で表してるが、影と線は分離されている。

つまり、このアニメにおける鼻の線は、影のデフォルメではなく、鼻と鼻下との段差のデフォルメなのである。

このアニメで、斜め横向きのときに「く」の字形の鼻になるのも、
カメラから見た視点では、
被写体の鼻とホホとに段差が生じるからである。

つまり、このアニメでは、少女キャラクターの顔がどの向きであっても、
鼻の線は、段差のデフォルメなのである。

600: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)01:52:08 ID:CW9
no title

アニメ『ふしぎの海のナディア』(1990年に放映。OP映像。0:39)

601: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)01:53:47 ID:CW9
>>600
カメラから見て、左側の濃い影と、右側の鼻下の薄い影が生じている。

左側の濃い影は、主に輪郭線をデフォルメしたのもであろう。
右側の鼻下の薄い影は、影をデフォルメしたものであろう。


603: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)01:59:54 ID:CW9
1991年のナディアのようなデフォルメの文脈から考えると( >>601 を参照)、
OVA『ああっ女神さまっ』の鼻下の左右に濃い影と薄い影があるが、
濃いほうの「影」は輪郭線に由来する「影」であり、
うすいほうの「影」は、文字どおり現実の影に由来する「影」である。

604: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)02:02:45 ID:CW9
90年台中盤までの昔のアニメの鼻の影では、
輪郭線に由来する影と、現実の影に由来する影の2つがあるのである。

そして、輪郭線に由来するほうの影では、輪郭線と影が一体化しているのである。

605: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)02:15:29 ID:CW9
仮説:
おそらく、鼻の輪郭線と影を一体化するというデフォルメの流行が、どこかの時代(80年台ごろ?)に起きた。
「鼻は線だけで表現するよりも、鼻の表現に影も取り入れたほうが、立体的でカッコ良く見える」と視聴者が感じたのだろう。
このため、当時の最新の絵柄では、鼻は、輪郭線と影を一体化するようになった。

この当時、劇画マンガなどのデッサン的を重視してると考えられた漫画作品では、
今の萌えアニメとはちがって、当時のアニメの原作マンガなどでは鼻の線は省略されず、縦長に鼻の輪郭線が描かれたので、
アニメで鼻の輪郭線を描くことには原作通りの絵柄にするという意味があった。

ただしロリコン漫画などで、鼻を小さく描く作品があったが、
漫画的なデフォルメとみなされ、デッサン的には考察されなかった。
また、ロリコン漫画のほとんどは、書き込みを意識的に減らしていたので、
「本来なら描くべき輪郭線を省略しただけ」とみなされていた。
そもそも、ロリコン漫画のほとんどは、アニメ化されず、そのため、デッサン的な考察が、あまり、されなかった。

しかし、その後、90年台に入り、
藤島康介などの一部のマンガ家が、
細かい描き込みをしたマンガであるのに関わらず、
少女キャラクターの正面顔の鼻を、小さな影で表すようになった。

さらに、藤島の『ああっ女神さまっ』などがOVA化されるにいたり、
アニメーターは、鼻を小さい影であらわすデフォルメを、デッサン的に考察せざるを得なくなった。

606: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)02:22:57 ID:CW9
>>605 の仮説の続き
>さらに、藤島の『ああっ女神さまっ』などがOVA化されるにいたり、
>アニメーターは、鼻を小さい影であらわすデフォルメを、デッサン的に考察せざるを得なくなった。

そして、当時のアニメ業界では、鼻のデフォルメは、ナディアでの鼻のデフォルメのように、
まず鼻の左右片方は輪郭線と影を一体化するデフォルメをして、
鼻のもう反対側の片方は鼻下だけを描くのが流行してたので、
制作会社のAICは、OVA『ああっ女神さまっ』の作画でも、その流行にならった。

しかし、藤島の原作マンガの絵は、少女の鼻が小さく描かれるので、
結果的に、正面顔では、まるで鼻下の影が、左右に分離されるようになる。

当時のAICはこの矛盾に気づいており、なので、1995年のエルハザードのOVAでは、

607: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)02:38:39 ID:CW9
no title

エルハザードより、少女キャラクターの正面顔の構図

鼻の影だか輪郭線だか分からないアレら(濃い影と薄い影のアレ)は、左右には分離しておらず、
鼻頭が濃い影になっており、鼻下が薄い影になっている。

こうすることで、鼻をなるべく短く小さく描くロリコン絵の文法を守りつつ、
さらに輪郭線に由来する影を描きつつも、
鼻下の影が左右に分離しないように工夫している。

608: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)02:45:09 ID:CW9
仮説:
鼻をちいさい線で描くアレは、アニメ業界では、
「単に、鼻の輪郭線を小さく短くしただけろう」と1999年までは、見なされてた。

しかし、2000年台に入り、3D-CGが普及すると、立体幾何学的な考察がしやすくなったこともあり、
少女キャラクターの鼻の作画について、まったく別の、幾何学的な見方が出てきた。
「少女キャラクターの鼻の、あの短い線の表現は、段差(鼻頭と鼻下との段差)の表現なんじゃないですかね?」という、立体的な見方だ。

609: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)04:28:37 ID:CW9
現代の萌え系イラストで、正面顔の鼻で、ちっさく描く鼻の線は、なぜ、縦向きなのか?

もし、あの鼻の小さい線が、鼻下の影をデフォルメしてるだけなら、鼻の線は、横向きでもいいはずだが、
しかし、そう描くマンガ家もイラストレーターも、まったく居ない

つまり・・・
なぜ、マンガ・アニメの絵描きは、鼻の線を、縦方向に描くのか?

おそらく、鼻を「く」の字型で表現しなくなった現代でも、
マンガ・アニメの絵描き達の、鼻の線の向きの作画は、過去の「く」の字型の経緯を引きずってるのだろう。

また、斜め向きの時に、「く」の字型で鼻を描くのは、いまだに定着してるので、
作画の矛盾をなくすため、正面のときは、「く」の左右が圧縮されて「|」になるので、
縦向きの線になるのも幾何学的に合理的であるし、むしろ他に作画方法が無い。
アニメーターにとっては、正面顔の鼻の線を縦向きにするのは、このような理由(「く」の横方向の圧縮)だろう。

他には、鼻の骨格で、鼻スジの骨の方向が縦向きなので、それの影響もあるだろう。

610: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)04:37:03 ID:CW9
>>533の『.hack//SIGN』(2002年アニメ)の画像では、鼻の影が、左右に分離している。

611: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)04:42:34 ID:CW9
90年代前半に流行ったロリコンぽい絵柄のアニメは『ミンキーモモ』と『ああっ女神さま』、
鼻の描き方が独特なTV版ヤマモトヨーコのキャラクターデザインの渡辺明夫も90年代

612: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)04:58:21 ID:CW9
no title

『バーチャコール3』という1998年のエロゲー?
バーチャコール3のアレンジ移植版らしい

鼻の線が、ほぼ点であり、「く」の字型の鼻ではない。

613: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:09:02 ID:CW9
no title

no title

エロゲー『下級生』(1996年)の画像

614: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:17:22 ID:CW9
no title

『バーチャコール3』(1997年発売)のデモ映像より

615: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:21:36 ID:CW9
仮説:
あー、1996年の『下級生』で当初はロリコン絵として鼻を小さく描いたのが消費者ゲーマーに「かわいい絵柄」として受けて、
以降、他のいくつかの会社のエロゲーでも、キャラクターの鼻が小さく描かれ始めるようになったとか?

616: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:30:09 ID:CW9
no title

no title

『鬼畜王ランス』(1996年のエロゲー)

617: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:33:48 ID:CW9
『ランス』シリーズといい、『下級生』といい、
もう1996年には、ネコみたいな顔パーツの比率で、鼻を小さい面で描いても、
デッサン的には大丈夫って事が、
イラストレーター達には知られていたようだ。

この頃の作画では、鼻の周囲に、うすく影を描いている。
おそらく、鼻の小さい面にデッサン的な説得力をもたせるために、うすく影を描いてるのだろう。

618: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:42:45 ID:CW9
もしかしてWindows95の発売が影響してるのか?
Windows95の発売で、エロゲーが大容量化して、グラフィックが高解像度になったとか?

619: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:45:12 ID:CW9
no title

1993年発売のランス4の画像

620: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:46:19 ID:CW9
エロゲーでロリキャラの鼻を小さく描くのは90年台前半には既に行われていた。

621: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)05:53:37 ID:CW9
ミンキーモモなどのように、ロリキャラの鼻を小さく描く事自体は、昔から行われていた。
ロリキャラ以外も、小さい鼻で描かれるようになったのが、いつごろからなのかが重要である。

1996年発売『下級生』は、年下という設定ではあるが、高校生くらいの女性キャラクターを意識してるだろう。
1997年『バーチャコール3』や1998年『バーチャコールS』は、キャラクターが比較的長身であり、ロリではない。
おそらく、この頃(96~97)から、ロリキャラでなくても鼻を小さく描いてもウケる、ってのが多くのアニメ絵系のイラストレーターに意識されたのだろう。

622: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)06:07:48 ID:CW9
仮説とまとめ:
93年の『ああっ女神さまっ』OVAで、ロリキャラでなくても、鼻を小さく描いても、デッサン的には破綻しないってことが、
絵描き達に知られた。
このため、それまでロリキャラ用のデフォルメ手法として知られていた、
「鼻を小さく」とか「瞳を大きく」とかのデフォルメが、ハイティーンの女性キャラにも適用されるようになっていった。

95年、エヴァンゲリオンが大ヒット。
多くの美少女マンガ家やエロゲー会社の絵描きたちは、
アニメ業界の手法を真似る。

また、同時期にアニメ業界でも、エルハザードOVA版など、実験的なキャラクターデザイン手法が多く行われていた。

そしてエロゲ業界では、96年から、特に実験的な事が行われた。

また、この90年台なかばの時期、プレイステーションやセガサターンなどが登場したばかりであり、
そのためコンシューマ機に、エロゲーの全年齢版の移植版が参入するチャンスもあり、
そのため、エヴァンゲリオンのヒット以降、アニメやマンガへの投資が進んだように、
エロゲーへの投資も進んだ。

また、好都合な事に、Windows95が登場したばかりの事もあり、
対応PCのマシンスペックも上昇していたこともあり、
PC-98シリーズの対応ゲームでは難しかった高解像度・高色階調の表現も、
エロゲーで可能になったのか?

623: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)06:38:46 ID:CW9
no title

『3×3 EYES』第1巻表紙。

ウィキペディアによると、発表期間は1987年 - 2002年8月26日 らしい。

1987年1号 - 1989年8号
(ヤングマガジン増刊海賊版)

1989年9号 - 2002年39号
(週刊ヤングマガジン)

・・・とのこと。
以外と古い。

624: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)06:48:08 ID:CW9
なお、藤島康介『ああっ女神さまっ』の発表は、
ウィキによると「発表期間 1988年9月24日 - 2014年4月25日」

『逮捕しちゃうぞ』の発表は、ウィキによると、
「発表号 パーティー増刊:1986年1号 - 1992年51号
モーニング:1986年33号 - 1989年18号」らしい。

625: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)06:50:24 ID:CW9
no title

no title

『逮捕しちゃうぞ』の連載初期と見られる画像

626: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)06:52:35 ID:CW9
藤島康介は、『逮捕しちゃうぞ』の連載初期のころから、鼻を小さな線で描いている。
1986年ごろに、既に、こういう絵で、大人の女性を描いてたわけだ。
(婦警は当然、大人である。)
つまり、ロリータ少女ではない。

627: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)06:56:49 ID:CW9
漫画界では1996~1997年頃に既に、
幼いロリータ少女でなくても、かわいい女性なら、
鼻を、影だけの小さな面で表しても大丈夫ってことが、
藤島康介(『逮捕しちゃうぞ』作者)や高田裕三(『3×3 EYES』作者)などのマンガ家に知られていた。

628: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)07:14:24 ID:CW9
no title

no title


江川達也の『Be Free!』の画像。
連載期間は、ウィキによると「『コミックモーニング』(講談社)に1984年7号から1988年29号まで」

629: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)07:19:10 ID:CW9
藤島康介は、江川達也の元アシスタントであり、江川のBe Free時代のアシスタント。
『Be Free!』画像を見た所、江川には、鼻を小さな面で描くという発想はないようだ。

ただし、「く」の字型の長い鼻では、かわいらしい少女には似合わないと江川は考えていたようで、
童顔の少女の、鼻の縦方向の線は、短い。

630: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)07:21:19 ID:CW9
どうやら、
大人であっても、かわいらしい女性の鼻を、縦方向の小さな線もしくは、縦線に近い小さな面で描く、という手法は、
ほぼ藤島康介のアイディアのようであり、1986年には藤島は発見してたようだ。

631: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)07:50:38 ID:CW9
1970年台の吾妻ひでおや、80年台前半の漫画ブリッコなどで、
SD的な絵柄のもとで、「少女の鼻を簡略的に描いたほうが可愛く見える」という発見は既にされていた。

また、あだちみつるのタッチなどで、リアルな等身でも、鼻を簡略的に「く」の字型に描いたり、鼻を省略したりしても平気だと、
もう80年台前半にはわかっていた。

しかし藤島は、漫画ブリッコ的なSD的な絵柄ではなく、
あだちみつる的な簡略した風貌のデザインではなく、
青年誌向けのリアルな等身の絵柄で、さらに風貌も青年誌らしく細かく書き込んであり、
その上で、鼻を簡略的にデフォルメしたのである。

それにより、鼻を簡略化するデフォルメ手法が、
単なるSD手法ではなく、青年誌の細かい描き込みの画風でも通用する、
もっと別の何かのデフォルメ手法だろうということが、
80年台後半のマンガ絵描き達には、知られていったのだろう。

632: 名無しさん@おーぷん 2017/03/31(金)08:03:34 ID:CW9
>>132
『ダッシュ勝平』(1979年から1982年まで連載。週刊少年サンデー連載)では、
ヒロイン女性キャラクターの鼻は「く」の字型だが、
キャラクターの等身がリアル調にもかかわらず、男性サブキャラクターなどには劇画調の人物もいるのにかかわらず、
ヒロイン女性の正面顔での鼻の縦方向長さは短く、
後知恵でみれば、
青年誌のような描き込みの細かい画風でも(タッチのような線の少ない画風でなくても)、鼻を簡略化する画風は可能だろうということを示唆している。

633: 名無しさん@おーぷん 2017/04/03(月)00:59:02 ID:cHn
高田裕三と藤島康介の絵と比べれば、高田の絵は比較的アニメ調である。
実際、テレビアニメ化は、高田のほうが早い。
高田作品の『BLUE SEED』(ブルーシード)は1994年にテレビ放映であり、ほぼ原作マンガの絵柄でテレビアニメ化である。

いっぽう、藤島の1993年の『ああっ女神さまっ』はOVAであり、テレビ放映ではない。
しかも、アニメ用にキャラクターデザインの描き込みを簡略化してあるし、そのキャラクターデザインの簡略化はアニメーター松原秀徳の業績である。
『逮捕しちゃうぞ』の1994年のOVAも、アニメーター中嶋敦子によって大幅に原作絵からアレンジされている。(1996年のテレビアニメ化では、同じく中嶋がキャラクターデザイン)

仮想だが、1995年のエヴァンゲリオンのヒット以降なら、もしかしたら90年後半でも藤島康介の絵柄のままでテレビアニメ化は可能であったかもしれないが、
結果的に、製作会社・制作会社は、そのようなリスクを取らなかった。

TVシリーズ版『ああっ女神さまっ』の放映は、なんと2005年になってからである。

634: 名無しさん@おーぷん 2017/04/03(月)01:04:10 ID:cHn
ウィキペディアによると、高田は「片山まさゆき、細野不二彦、五十嵐浩一のアシスタントをしていた。」である。
そのうち、五十嵐の80年台の代表作『ペリカンロード』の絵柄は、次のとおり。
no title

no title

ウィキによると、「1982年、『少年KING』連載の「ペリカンロード」がヒット。1987年に完結、代表作となる。」
つまり、80年台の絵柄である。

635: 名無しさん@おーぷん 2017/04/03(月)01:06:42 ID:cHn
ウィキによると、高田は「漫画家を志した高校時代は少女漫画を描いていたが、当時はまだ少女漫画は絵柄等の自由度が低く、そのことから作者の描く絵は少女漫画には向いていないと持ち込みの段階で編集部から拒絶され少年漫画などへと転向した」とある。
で、その後、「片山まさゆき、細野不二彦、五十嵐浩一のアシスタントをしていた。」わけ。

この元上司のマンガ家3名のうち、少女漫画っぽい絵柄のマンガ家は、細野と五十嵐である。

636: 名無しさん@おーぷん 2017/04/03(月)01:15:13 ID:cHn
ペリカンロードの、瞳の書き方など、ずいぶんと、現代アニメっぽい。
上まぶたの線の強調とか、貞元エヴァっぽいし、キラキラした瞳とかは昨今の萌え絵のキラキラに近い。

でも当時のアニメ技術では、上まぶたは簡略的に(当時としては)アニメっぽいのに、目が少女漫画みたいにキラキラしてて、
「チグハグだ」って見なされたのかもしれない。

連載雑誌が『少年キング』(少年画報社)っていうマイナー雑誌ってのも、普及しなかった原因だろう。

なお少年キングは、1988年に休刊(事実上は廃刊)した。

637: 名無しさん@おーぷん 2017/04/03(月)01:20:17 ID:cHn
no title

no title

少年キングに1982年から連載していた小林よしのり作品『風雲わなげ野郎』

このように、目のキラキラは、なにもロリータ少女だけに限ったデフォルメではない。

638: 名無しさん@おーぷん 2017/04/03(月)04:45:11 ID:cHn
おそらく、五十嵐浩一などは、ジョー的な瞳キラキラと、『カリオストロの城』のクラリスのような大きな瞳を、
組み合わせたのか

1970年マンガの『あしたのジョー』がおめめキラキラだった
で、1979年に『ルパン三世 カリオストロの城』が公開。

五十嵐のペリカンロードが1982年発表だから、時期的にも1979年のカリ城の後。

639: 名無しさん@おーぷん 2017/04/09(日)18:07:52 ID:dZ5
江戸時代の「歌舞伎」の直接の期限は、室町の「歌舞伎」だが、
江戸の歌舞伎の内実は演劇・芝居であり、室町の文字通り歌って踊る歌舞伎とは全く違う。

このように、直接の起源は、必ずしも実態を反映するとは限らない。
一時代前の文化が、今の文化の直接の起源になるが、かといって、その一昔前の文化が実態とは限らない。

だから、その文化の名称ではなく、現状の実態も見て、起源を探り当てる必要がある。





続く?
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