1: 名無しさん@おーぷん 2015/09/24(木)23:25:25 ID:3Mo
Enigma MCMXC a. D.
Full Album (1990)
https://www.youtube.com/watch?v=oSvaRuKhZJk



2: 名無しさん@おーぷん 2015/09/24(木)23:29:24 ID:3Mo
>>1 は、かなりファンタジーっぽいかな?
今は似たような音楽が沢山あるけど、この種の音楽の最初のもの

3: 名無しさん@おーぷん 2015/09/26(土)13:34:30 ID:Pvk
DELERIUM “ KARMA ”
https://www.youtube.com/watch?v=sAMeXjeswWg&list=PLC5DF58B378E55371



明らかに>>1 の影響を受けたグループ。
アルバムの中でもゲスト・ヴォーカル Sarah Mclachlan の歌う“ Silence ”は名曲。

4: 名無しさん@おーぷん 2015/09/26(土)13:49:05 ID:Pvk
E-Z Rollers “ Dimensions of Sound ”(1996)

https://www.youtube.com/watch?v=ED6mBEEvW2s



いま聴くと少し懐かしさを感じる90年代テクノビート。
車の中から眺める未来都市の風景が走り過ぎていく感覚だろうか。

5: 名無しさん@おーぷん 2015/09/27(日)07:16:18 ID:Vw4
Gary Numan “ Replicas ”
https://www.youtube.com/watch?v=AIGn78YHfn8



1980年代初期の未来派テクノ音楽の代表格。
本人の外見的イメージの非人間性も手伝って大人気になった。
特に“ Down In The Park ”は今聴いても幻想的で良い。

6: 名無しさん@おーぷん 2015/09/27(日)11:25:05 ID:Vw4
Iron Maiden “ Aces High ”
https://www.youtube.com/watch?v=e1rlk4yaRZQ



歌詞は第二次世界大戦を扱ったもの。
戦闘機同士のドッグ・ファイトを想像するとSFアクション的で最高の曲。


7: 名無しさん@おーぷん 2015/09/27(日)14:10:12 ID:Vw4
Within Temptation “ The Silent Force ”
https://www.youtube.com/watch?v=aepv_A9FflQ



オランダのゴシック・メタル。
壮大な曲想とコーラスワークにヘヴィな重低音。
龍と魔術と戦闘の中世ヨーロピアン・ファンタジー世界を思わせる。
このバンドの最高傑作とされることが多いアルバム。

26: 名無しさん@おーぷん 2015/10/10(土)16:50:45 ID:ybc
Within Temptation “ The Heart of Everything ”
(2007)
https://www.youtube.com/watch?v=H8_QN4mUX2o



>>7 で紹介したウィズィン・テンプテイションの結成10年目のアルバム。
牧歌的とも言える1970年代初期のロックバンド>>25と聴き比べると、
ロックシーンに於ける中世ファンタジー世界観の変遷が良くわかる。

8: 名無しさん@おーぷん 2015/09/27(日)15:14:26 ID:Vw4
テルミン狂想曲 第42楽章「悲愴」  
 [太鼓の達人]
https://www.youtube.com/watch?v=E0VEqKve73w



ホラー。
といっても、これはギャグだと思うんだが子供は怖がるそうだ。

9: 名無しさん@おーぷん 2015/09/27(日)15:36:32 ID:Vw4
その独特の音質を不気味に演奏することによってホラー映画のBGMとして有名になってしまった奇妙な楽器テルミン。
ハードロック・ファンならL.Z.のジミー・ペイジのライブ演奏で知っているはず。

Jimmy Page Plays Theremin and Violin Bow solo. 17th July 1977.
https://www.youtube.com/watch?v=QtoVZ4eObg8




まあ、ホラーとしか言いようがない・・・・・

10: 名無しさん@おーぷん 2015/09/27(日)15:44:24 ID:Vw4
ホラーな曲を2曲ばかり紹介したが、
実は科学技術史上で言っても画期的な初期の電子楽器の一つである。
演奏者の個性と技術によっては女声ソプラノとバイオリンの中間の様な美しい音楽を奏でることも出来た。

Clara Rockmore plays Theremin
Tchaikovsky  "Berceuse"
https://www.youtube.com/watch?v=6-T2R830QnU


12: 名無しさん@おーぷん 2015/09/27(日)16:11:01 ID:Vw4
結婚を諦めたテルミンは、その後、彼の天才性を利用しようとするソヴィエト連邦政府に誘拐されてしまった。

>>10>>11>>12のクララ・ロックモアは、この楽器を最も見事に弾きこなせる演奏者であった。

Clara Rockmore “ Vocalise ”
https://www.youtube.com/watch?v=WPZQi2m7i9Y



女声の音質と弦楽器の音質との電子的な融合音楽。
まさに生きるSF。

146: 名無しさん@おーぷん 2016/02/13(土)23:45:01 ID:zA3
Goblin “ Suspiria ”
Dario Argento's Movie Soundtrack
(1977)
https://www.youtube.com/watch?v=QkZ2rdbDHM4



ホラー映画のサウンドトラックは数が多いが有名な曲は少ないように思う。
>>10>>11>>12で紹介したテルミンなんか楽器自体を知っている人の方が少ない。

>>21で紹介した「チューブラー・ベルズ」も映画の中で効果的に使われていたわけではない。
あれは、そもそも映画がなくても大ヒットしていたアルバムである。
最近ではゾンビ物TVシリーズの主題曲である>>23は傑作だと思っている。


ここではイタリアの血まみれホラーの巨匠ダリオ・アルジェントの映画「サスペリア」のサウンドトラックを紹介する。
70年代のヨーロッパで数多く活動していたプログレバンド達の中でも際立って不気味な存在だったゴブリン。
このビデオはジャケット写真だけで画像が全く動かない。
サウンドトラックという役割上はプログレッシヴ・ロックの構成力だけを押し出すわけには行かなかったのだろう。
主題曲の別ヴァージョンが4曲も入っている。

13: 名無しさん@おーぷん 2015/09/28(月)12:29:14 ID:FYb
The M.T. Quarter “ Glass Finger ”
https://www.youtube.com/watch?v=tYGTYCpcZsU



機械的躍動感が素晴らしい。
サイバー音楽の代表みたいな曲。

14: 名無しさん@おーぷん 2015/09/29(火)21:21:25 ID:jAD

Portishead “ Dummy ”(Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=XvBKcRu9eC8



1994年発表のデビューアルバム。
いま聴いてもSFともファンタジーとも分からない不思議な音楽性。
ライヴ活動を続けていくうちに電子音楽的な部分よりも
ヴォーカルのベス・ギボンズの中島みゆき的な情念が際立ってくるのだが、それはそれで良い。

15: 名無しさん@おーぷん 2015/10/01(木)01:15:18 ID:YlH
Alice In Chains “ Alice In Chains ”(Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=-qhxGU1_2hA



恐らく、このバンドの最高傑作。
サイケデリックな、おどろおどろしいホラー世界が展開。
奇妙なユーモアや最終曲の叙情も感動的。
そういえばジャケットでも、ひと騒動あった。

16: 名無しさん@おーぷん 2015/10/01(木)17:54:09 ID:YlH
Ministry “ Twitch ”
https://www.youtube.com/watch?v=XENb8ry_q_w&list=PLDA0D1BE22B2863CA&index=1



1985年の作品とは思えないほど先駆的(当然だが売れなかった)。
無機質で乾いた暴力的サイバー世界。

時代を考えると相当に過激なダンス・ミュージックだが、当時フロアで実際に踊っていた人がいたかどうかは知らない。
いま聞いてみると“ The Angel ”は叙情的にすら感じられるぐらいだが発表時は、これですら人間味が感じられなかった。


この無機質な音像にはアルバム1枚分も耐えられないという人には「オーヴァー・ザ・ショルダー」の12インチ・ヴァージョンだけでも聴いてみる事を薦める。

“ Over the Shoulder ” 
 (12 Inch Version)
https://www.youtube.com/watch?v=2J0WtazHwQc&index=8&list=PLDA0D1BE22B2863CA



28: 名無しさん@おーぷん 2015/10/13(火)22:42:13 ID:3fL
Ministry “ Land of Rape And Honey ”
(1988)
https://www.youtube.com/watch?v=YBi8U9hJy-E&list=PLA2C50F49C2CC23E3



>>16の次作。
タイトルからして倫理的問題がある。
サイバーパンク音楽の真髄。
テクノの論理的な冷徹さを破壊するメタルギターのリフレインの激しさ。
当時はパンク~ニューウェイヴ~テクノの流れと、ハードロック・ヘヴィメタルとの人間性が対立していたので、かなりの批判を浴びた。
こんな融合音楽は有ってはならなかったのである。

そして、ここから「インダストリアル・メタル」という新たなジャンルが始まってしまう。

17: 名無しさん@おーぷん 2015/10/01(木)22:33:56 ID:YlH
David Bowie “ The rise and fall of ziggy stardust ” (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=Muh1pk7xc2k



SF&ファンタジーというと絶対に外せないのがデヴィッド・ボウイ。
アルバム毎に自分のキャラクターを替えていた1970年代の傑作。
といっても名曲だらけという訳ではなく、ジャケットやファッションを含めたアルバム・コンセプトの完成度が高いという作品。
表題曲とスターマンは名曲として名高い。

18: 名無しさん@おーぷん 2015/10/03(土)00:13:17 ID:ZXj
David Bowie “ Low ”
(Full Album) 1977
https://www.youtube.com/watch?v=WsELFp6s-lo



デヴィッド・ボウイとSFと言えば外せないのが、映画「地球に落ちてきた男(1976年)」。

今となってはA面とB面が別々のコンセプトで作られているLP時代の曲構成は古さを感じるかもしれない。
ボウイと書いたが実際にはブライアン・イーノとの共作である。

このアルバムは映画のサウンドトラックとしては使われていなかったかもしれない(記憶が曖昧でスマソ)。
しかし、LPレコードのB面4曲は、あの耽美で退廃的なSF映画と同じ世界にある。
特に耽美的世界に浸りたい人には上記URLの 19:30~ 以降を聴いてみると良いと思う。


19: 名無しさん@おーぷん 2015/10/03(土)20:39:21 ID:ZXj
David Bowie - "HEROES"
(Full Album) 1977
https://www.youtube.com/watch?v=Fmw7gSDRnTA



“ LOW ”の続編と言えるB.イーノとの共作。
SF的観点から言えば、まだ電子楽器の種類も少なく、電子音楽の方向性も定まっていなかった時代である。
そのためジャーマン・テクノの影響を受けた前作はかなり前衛的だと捉えられていたようだ。

本作はタイトル曲が特に有名で、多くの歌手にカヴァーされている。
しかし、誰も本家スタジオ・ヴァージョンを超えた事は無いのではないか?
LPレコードでいうA面の5曲はD.ボウイ以外の誰にも出来ないような凄まじい迫力の歌唱だ。
当時のロックファンに衝撃を与えた前作B面を再構成しようとして失敗したような本作の6曲目~9曲目は棚に上げて置く。

そもそもデヴィッド・ボウイはボブ・ディランの影響を受けてデビューした「歌もギターも、あまり上手くないアイドル歌手」の一人に過ぎなかった。
1970年以前の曲を聴くと、声が良いとは言えず、急に高くなったり低くなったりしていて自分でコントロール出来ていない。
言っちゃ悪いが、現在の「ブリティッシュ・ゴット・タレント」や「X-ファクター」に出場したとしたらワンコーラス目で退場になる程度の歌手だろう。

それから10年ぐらい「自分以外の誰か」になろうとしていた音楽的アイドル俳優デヴィッド・ボウイが遂に到達した本領が本作のA面曲だと思う。
音楽テクノロジーは時代によって更新されていくが本気の歌は古くならない。


最後10曲目は不思議と褒めている人が少ない美しい曲。

20: 名無しさん@おーぷん 2015/10/05(月)00:53:30 ID:laC
Cocteau Twins
“ Ivo ”
“ Lorelei ”
https://www.youtube.com/watch?v=1F9UTZcLPb4



初期コクトー・ツインズの最高傑作アルバム“ Treasure ”(1984)を聴いて欲しかったのだが
Youtube にフルアルバムが見付からないので冒頭の2曲を。

これは80年代ニューウェイヴ史の大傑作なので
出来ればアルバムを買って最初から最後まで聴いた方が良いと思う。
たくさんの妖精が浮遊しているような現実離れした美しいファンタジー世界。
意外にもアルバム中にはドラムサウンドがハードな曲も入ってます。

21: 名無しさん@おーぷん 2015/10/07(水)02:43:57 ID:itx
Mike Oldfield “ Tubular Bells (Part One) ”
(1973)
https://www.youtube.com/watch?v=1LFCG7kOsxE&list=RD1LFCG7kOsxE#t=0




イントロ部分は「ホラー映画の歴史的傑作『エクソシスト』の挿入曲として有名」とされている。
だが、あの映画の中では特に印象的なシーンで使われているわけではない。

むしろ映画に使われる前年に、このような無名の新人の作ったインストゥルメンタル主体のアルバムが全英チャートNo.1 になっていることの方が重要だろう。
プログレッシヴ・ロックの全盛期でなければありえない巨大ヒットだった。

LPレコードのA面が“ Part One ”であって、B面が“ Part Two ”


Mike Oldfield “ Tubular Bells (Part Two) ”
(1973)
https://www.youtube.com/watch?v=wKgVtDhzScI&index=2&list=RD1LFCG7kOsxE



アルバム全体としてはホラーっぽさは僅かで「古きよき英国ファンタジー」の趣きが強い。

22: 名無しさん@おーぷん 2015/10/07(水)02:51:26 ID:itx
マイク・オールドフィールド自身は「十代の頃の精神状態が反映され過ぎた」という反省(?)からか、
後になって、この長い組曲を4回も録音しなおして発表している。
もちろんライヴでも長期に亘って演奏し続けてきたわけだから、この拘り様はちょっと病的である。

セルフ・リメイクするたびに音楽的な完成度は高くなっていくのだが、段々とパワー・ダウンしているような印象もある。
下は>>21の30年後に発表された4回目のスタジオ録音版。

Mike Oldfield “ Tubular Bells 2003 ”
https://www.youtube.com/watch?v=3IhNucymsq4


23: 名無しさん@おーぷん 2015/10/07(水)12:57:57 ID:LpZ
The Walking Dead Season 5 Opening Credits
https://www.youtube.com/watch?v=NUUJbtk0uS4



The Walking Dead Theme Song
(Full Chorus)
https://www.youtube.com/watch?v=RxPQaoCg5NE


24: 名無しさん@おーぷん 2015/10/10(土)02:22:53 ID:oq2
興味深い

25: 名無しさん@おーぷん 2015/10/10(土)16:42:27 ID:ybc
Wishbone Ash “ Argus ”
Full Album (1973)
https://www.youtube.com/watch?v=rH244IPXySE



ウィッシュボーン・アッシュの最高傑作とされる。
1970年代には二人のギタリストのソロ合戦が高い評価を受けている。
この時代のイギリスと欧州各国のハードロック・バンドは、どれも何らかの中世ファンタジー世界を持っていた。
それが、あまりにも現実社会と懸け離れていた為に若者達の反発としてロンドン・パンクが始まったりしたのだが、
この作品の当時はまだまだ職人的な演奏技術や現実離れしたファンタジー世界は歓迎されていた。

27: 名無しさん@おーぷん 2015/10/12(月)23:10:43 ID:mRZ
いいね

29: 名無しさん@おーぷん 2015/10/14(水)05:09:41 ID:WKi
同じ曲だが上はアニメ作品のオープニング。
下はフルコーラス。

攻殻機動隊OP
https://www.youtube.com/watch?v=jJhsE3sKPik



Origa “ Inner Univers ”
https://www.youtube.com/watch?v=zHSIa5kpUVA


30: 名無しさん@おーぷん 2015/10/14(水)07:01:32 ID:WKi
Game Of Thrones "Official" Show Open (HBO)
https://www.youtube.com/watch?v=s7L2PVdrb_8



これは音楽的には普通のオーケストラ曲だと思うが映像が面白い。
都市の武力(人間関係)を模型的に描いている。

31: 名無しさん@おーぷん 2015/10/14(水)23:26:03 ID:WKi
Front 242 “ Quite Unusual ”
https://www.youtube.com/watch?v=urd8tG0xvoM



90年代的なテクノ音楽の典型例だろうか?
この時点では「ダンス・ミュージック」=「明るく楽しい音楽」という訳ではなかったのである。
恐らく、こういった陰鬱なダンス・ミュージックはクラフトワーク辺りから始まっている。

32: 名無しさん@おーぷん 2015/10/15(木)22:28:40 ID:PuM
(Full Album + Bonus Tracks)
(1974)
https://www.youtube.com/watch?v=MbKAHr6H9fs



話の流れ上からクラフトワークを貼らないわけには行かなくなった。
実際には電子音楽の創始者はたくさん居るのだが、その方向性を決定付けたのはドイツのDIY集団クラフトヴェルクである。
彼らは既存の楽器に満足出来ずに電子楽器を自作して演奏していた。

このアルバムは英米の電気楽器(※)主体のロック全盛期に発表された。
アナログ電子楽器を全面的に使った画期的なスタイルでロック・クラッシックを跨いで音楽シーンに衝撃を与えた歴史的傑作である。
が、今聴くとテンポが鈍く退屈なのは仕方がない(入眠時には悪くない)。

古典的傑作というのは広範囲に影響を与える為に多くのフォロワ―達に乗り越えられてしまう。
そのために現在の視線で見ると当時の衝撃性が全く無くなっているものなのである。
現代人がオーソン・ウェルズの映画「市民ケーン」を観ても何が傑作なのか理由が解からない。

だが解かる方法はある。
その作品と同時代の別作品にたくさん触れることだ。
比較対象を現在の作品にしてしまえば陳腐なのは当然であって、実際には作品は作られ発表された時代との関係で語られなければ真価は解からない。


33: 名無しさん@おーぷん 2015/10/15(木)22:33:24 ID:PuM
>>32
※電気楽器と電子楽器は異なる物である。
エレキ(電気)ギターは弦の振動を電気的にピックアップしてアンプ(リファイアー)で増幅する。
エレクトリック(電気)・ピアノも同じである。
これはマイクを通したドラムやヴォーカルと同じで音源は物理的な音を発している。

一方、電子楽器は音源自体が電気的に作られているので
物理的に振動するギターの弦や太鼓の膜や管楽器の管などは存在しない。
電気(エレクトリック)楽器と電子(エレクトロニック)楽器は音の増幅や加工は共通点があるが音源に対する考え方が全く違う。

34: 名無しさん@おーぷん 2015/10/15(木)22:44:43 ID:PuM
Kraftwerk “ Radio-Activity ”
(Full Album + Bonus Tracks)
(1975)
https://www.youtube.com/watch?v=4kEti-BB4Pw



全体的には前作の延長線上にある音楽だと言って良い。
音がクリアになったのは単純に技術的な進歩だと考えて良い。
が、13:40から始まる4曲目“ Airwaves ”のダンサブルな躍動感は前作には無かった方向性である。

このバンドについては既に音楽雑誌やインタヴュー、単行本、ラジオやTV、wikipediaなど、あらゆるメディアによって語りつくされてきた。
なので今更、私が付け加えることなど何も無いのだが
SF的観点からすると「何故、電子音楽が創られなければならなかったのか?」というのは素朴かつ重要な問題である。

35: 名無しさん@おーぷん 2015/10/15(木)23:23:05 ID:PuM
Kraftwerk “ Trans-Europe Express ”
(Full Album + Bonus Tracks)
(1977)
https://www.youtube.com/watch?v=i7i83yoQSo0



不滅の傑作「ヨーロッパ特急」。
流石にこれを無視してSFと音楽の歴史的関係性を語るのは無理がある。

3曲目の“ Showroom Dummies ”だけは少し違う感じもあるが、
全体的に統一されたコンセプトが貫かれておりプログレ的なトータル・アルバムとしても素晴らしい。
時代性を考えれば「竜と魔法と剣」のファンタジー性から最も離れたSF的音楽といって良いのではないか?



さて、「何故、電子音楽が始まってしまったのか?」という疑問であるが、幾つかの説がある。
単に産業革命以降の技術的な進歩であったというような説、
物珍しいから一時的に流行ったというような説、
SF小説的な「未来への憧れ」がヒットを生んだという説。

どれも一聴に値する。
実際、そういう側面がたくさん発見されるからである。

だが、ここでは論理的に「そう成らざるを得なかった」という話をする。

36: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)01:28:56 ID:G6B
世界中どんな地域の民族にも独自の音楽があり、それぞれの音楽理論がある。
邦楽の陰旋法・陽旋法とインドやアラビアの音楽理論が違うのは民族と歴史が違うのだから当然である。

37: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)01:31:58 ID:G6B
ヨーロッパでは古代ギリシャ時代からピュタゴラス等によってリズムや和音の研究が行なわれていた。
始めは素朴だった音楽は徐々に高度になり、
教会音楽・少年声楽・大音楽団などの様々な発展を迎える。

その間に理論的な追求が行なわれ、
やがてベートーベン・ワーグナー・ブルックナー等の壮大な交響曲が創られるまでになった。

38: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)01:35:46 ID:G6B
細部に亘る音楽理論の高度化が進むことで
20世紀には理論の方が現実の音楽を超えてしまうようになってきた。

そこで、ドイツの一部の作曲家たちが
「理論の証明の為に曲を作る」という本末が転倒した思想を持つようになったのである。

39: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)01:42:17 ID:G6B

「理論とは純粋で存らねばならない」

ここで問題になったのが演奏者の人間性である。
ヴァイオリニストでもピアニストでもドラマーでも同じだが、人間である以上は「個性」がある。
純粋な音楽理論の証明のためには演奏者の個性は邪魔だ。
それは排除されなければいけない不純物である。

「個性のある人間なんかに演奏させてはならない」

40: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)01:43:15 ID:G6B

では、どうすれば良いのか?

「無個性な機械に演奏させよう」

41: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)01:45:10 ID:G6B
第二次大戦後のテクノロジーの発展によって「音楽理論を電気的・電子的に表現する」という思想が起こってきたのである。
特にヨーロッパではオルゴールなどの自動演奏機械の歴史が物を言ったようだ。

つまりポピュラー・ミュージックからではなくクラシック・ミュージックから始まったのが電子音楽である。
クラフトヴェルクの中心人物の二人も貧乏人のロック畑ではなく裕福なクラシック村からやってきた。

42: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)02:06:35 ID:G6B
Kraftwerk “ Kraftwerk ”
(1970)
https://www.youtube.com/watch?v=E4b0-juTiQ8



Kraftwerk “ Kraftwerk 2 ”
(1971)
https://www.youtube.com/watch?v=YXgvsUjstXY



彼等の表現は英米を中心としたポップ・ロック音楽とは全く違っていた。

56: 名無しさん@おーぷん 2015/11/20(金)21:16:13 ID:nqq
最近、腰痛のためにMRI検査を受けたのだが、機械に固定されていた20分ほどの間に聞こえ続けていたのは>>42のクラフトヴェルクそっくりなサウンドであった。
これも彼らの未来予測が当たった事の一つなのだろうか?

43: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)02:09:56 ID:G6B
実は当時ジャーマン・プログレ等と言われていた音楽は、どれもポピュラー・ミュージックの流れからは懸け離れていた。

44: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)02:10:18 ID:b2U
ただの音楽好きではないな

45: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)02:11:57 ID:G6B
だが、クラフトワーク以外のどのバンドも世界的な成功を治めることは無かった。

46: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)02:16:51 ID:G6B
音楽シーンに於けるクラフトワークの存在の重要さは理屈っぽいヨーロッパの白人に感心された事ではない。
彼等の音楽を聴いたアメリカの黒人たちが「こいつはファンキーだぜ!!」と踊りだしてしまったことにある。


Afrika Bambaataa & Soul Sonic Force - Planet Rock
https://www.youtube.com/watch?v=9lDCYjb8RHk




Afrika Bambaataa “ Planet Rock ”
https://www.youtube.com/watch?v=hh1AypBaIEk





130: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)04:36:32 ID:NTY

当時の日本民族のほとんどは電子音楽を>>46>>116 の黒人達のように肉体を解放してくれる「自由な音楽」だとは捉えなかった。

むしろ「みんなで集団行動って楽しいよね?」というメッセージとして受け止めたのである。
そして無理にでも周りに合わせなければ為らなくなったために、どうしても個人的に募ってゆく苛立ちが「痙攣」なのだろう。

苛立ちの音楽的表現としてはパンクロックが代表的なのだが
日本的テクノパンクのストレス発散の好例としてP-MODELの2ndアルバムを紹介して置く。

P-Model 「ランドセル」
https://www.youtube.com/watch?v=pnI3gLVEPS0&list=PLLqSiyDwUx1pXyaTjX1ddSyCt0SapCGm7&index=1



47: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)02:19:52 ID:G6B
完全に理論が先行した形で始まった電子音楽が最先端のダンス・ミュージックとして楽しまれる、
というのは奇妙なことだったが歴史的事実である。

48: 名無しさん@おーぷん 2015/10/20(火)02:30:12 ID:G6B
もっと奇妙だったのは日本人の動向であろう。
これに関しては別に一考を必要とする。
アメリカ黒人の反応とは全く違っていたからである。

118: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:51:54 ID:isF
>>48 >>57 などで触れてきたYMOを少し紹介する。
最も有名な2ndアルバムから坂本龍一の曲を一つ。

YMO “ Technopolis ”
https://www.youtube.com/watch?v=Y2lOyCxRp5s


49: 名無しさん@おーぷん 2015/10/22(木)00:29:12 ID:2be

Metallica “ Enter Sandman ”
[Official Music Video]
https://www.youtube.com/watch?v=CD-E-LDc384



ヘヴィメタル史上の不朽の名曲エンター・サンドマン。
この歌詞がファンタジー・ホラーだというのは案外知られていない。

50: 名無しさん@おーぷん 2015/10/27(火)17:08:51 ID:eYQ

Yes “ Close To The Edge ”
https://www.youtube.com/watch?v=GNkWac-Nm0A



ほとんどが前奏じゃないか、などと言われる「危機」であるがB面は悪くない。

52: 名無しさん@おーぷん 2015/11/03(火)23:28:01 ID:ttw
Yes “ Fragile ”
(1972) full album
https://www.youtube.com/watch?v=87xx5pzHDlY&list=RD87xx5pzHDlY



冒頭の" Roundabout "と最終曲" Heart Of The Sunrise " で有名な傑作。
一般的には>>50の「危機」よりも高い人気を誇る。
演奏技術はかなり高度なもので現在でもバンドでのコピーは難しい。
ジャケットの絵はファンタジーっぽいが曲の論理的構造とリズムの激しさはアクションSFを連想させるのではないか?

51: 名無しさん@おーぷん 2015/10/28(水)05:20:21 ID:Uz8
Emerson, Lake & Palmer “ Tarkus ”
(1971)
https://www.youtube.com/watch?v=WKNOlDtZluU



英プログレの異色バンドELPの初期代表作。
他のバンドはギタリストが重要な位置に居たがELPにはギタリストが居ない(多少はグレック・レイクが弾いている)。

元々キース・エマーソンのピアノスタイルは非常にパーカッシヴ(衝撃的)なもので他人には似ていない。
彼の若さとモーグ・シンセサイザー(日本では『ムーグ』と発音されていた)の発明時期が重なったのは歴史的な幸運である。
これ以降モーグ・シンセの音とエマーソンの演奏スタイルは切り離せないものとなっていった。

前身バンドでもエマーソンのスタイルは変わらないのだがリズムが弱かった。
エマーソンの衝撃的なモーグ・シンセ音に反応するカール・パーマーのドラミングこそバンド編成の妙。
ELPではリズムの主導権を握っているのはドラマーではなくキーボーディストである。
このアルバムのタイトルはイラストの怪物のことだが、重要なのはELPの音楽スタイルがここで確立した事であった。

137: 名無しさん@おーぷん 2016/02/12(金)02:26:16 ID:Bwj
「テクノデリック」で音楽的に完成したYMOは、その後なぜか歌謡曲に急接近して「浮気なぼくら 」というアルバムを発表。
「君に、胸キュン」などと歌いだして、その絶大なカリスマ性を失墜させる。

今なら解かるのだが人民服やテクノカットに見られるようにYMOには始めから、かなり「ウケ狙い」な演劇的側面があったのである。
ウケる対象が(当初に予定していた)クラシック~現代音楽・欧米音楽・民族音楽マニアではなく
日本の一般大衆に向かった時に姿勢が歌謡曲的になるのは当然なのであった。


Yellow Magic Orchestra 「浮気なぼくら“ Naughty Boys ”」
Full Album - Vinyl Rip
(1983)
https://www.youtube.com/watch?v=BEjLp6LEqgs



このアルバムは個々の曲(下に抜粋)が悪いわけではない(むしろポップソングとしては名曲が多い)のだが、
やはり「あのYMOが・・・・・」という失望感があったのは否定出来ない。
これは、>>51>>55で紹介したEL&Pが出した、その名も「ラブ・ビーチ」というガッカリなアルバムと状況が非常に良く似ている。

Yellow Magic Orchestra “ Expected Way - 希望の路 ”
https://www.youtube.com/watch?v=gRXtO3AYcFI



Yellow Magic Orchestra ” Kai-Koh - 邂逅 ”
https://www.youtube.com/watch?v=ms6Td6zWNqg


53: 名無しさん@おーぷん 2015/11/15(日)13:59:49 ID:Q6W
Flash - Queen (Official Music Video)
http://www.youtube.com/watch?v=MS4_Z84-rRE


54: 名無しさん@おーぷん 2015/11/20(金)19:47:09 ID:nqq
Yes “ 90125 ”
FULL ALBUM
(1983)
https://www.youtube.com/watch?v=QJIwU5QyCtQ



YESの再結成第一弾アルバム。
大ヒットしたシングル" Owner of a Lonely Heart "が有名。
アルバム全体として多重録音されたジョン・アンダーソンのヴォーカルが印象的だが、驚くほど70年代臭がしない。
YESとしては割りに短めで聴き易い曲が並んでいる所がヒットの理由の一つであろう。
レコーディングの主導権を握っていたのは若き新メンバー、トレバー・ラヴィンだと思われる。
" Our Song "などは日本アニメの主題歌になってもおかしくないポップさである。
しかしSFとプログレのファンとしては " Changes "や. " Leave It "のドラマティックな曲展開に注目してしまう。

55: 名無しさん@おーぷん 2015/11/20(金)21:06:03 ID:nqq
Emerson, Lake, and Palmer “ Brain Salad Surgery ”
Full Album
(1973)
https://www.youtube.com/watch?v=pmtWExgQYs4



EL&Pの最高傑作は何か?というのは難しいところである。
人によっては「展覧会の絵」であろうか?

このアルバムはH.R.ギーガー・デザインの観音開きジャケットで有名(骸骨面を開くと女の顔が出てくる)。
楽曲の内容はジャケットのイメージ程おどろおどろしい訳でもなく、ポップそのものという" Benny the Bouncer "なんていう曲も入っている。

三部構成の "Karn Evil 9 ”の“ 1st Impression "がパート1,2に分かれて記録してあったのはLPレコードの収録時間が限られていた為。
片面に“ 1st Impression "から“ 3rd Impression "まで全曲は入り切らなかったのである。
そのため、この部分はCDでは繋がって収録されている。

「曲展開の構造的な論理性」を追求することが多かった当時のプログレ及びハードロック・バンドたちの中でEL&Pはスピードと音の質感との快感に特化したような曲が多い異色な存在であった。
部屋の中でじっくり聞き込むピンクフロイド等に比べるとEL&Pの曲はカーステレオに入れて高速でブッ飛ばすのに向いている。

57: 名無しさん@おーぷん 2015/11/20(金)21:40:29 ID:nqq
Kraftwerk “ The Man-Machine ”
Full Album + Bonus Tracks
(1978)
https://www.youtube.com/watch?v=NL3NqfFTec8



これが当時の電子音楽の最先端だと思うと現在との技術的落差に驚かされるかもしれない。
日本では同じ年にYMOがデビューしている。
アメリカでも様々な電子音楽が登場してきた為にクラフトヴェルクは徐々に時代遅れになって来ていた。
しかし音数は少ないが現在のダンスに特化した下手なラップ・ミュージックなんかより余程メロディアスで叙情的なリズム表現である。
「人間と機械の融合」というSF的コンセプトとしては後進の音楽家たちに越えられてしまっていたかもしれないが、いま聴くと非常にポップで良い。

58: 名無しさん@おーぷん 2015/11/22(日)22:30:51 ID:KDT
>>57
>>これが当時の電子音楽の最先端だと思うと現在との技術的落差に驚かされるかもしれない。
そんなことはない
ベンチャーズのテケテケサウンド聞いたときに未来を感じたくらいだから

61: 名無しさん@おーぷん 2015/11/26(木)17:05:30 ID:I3p
>>58
さすがにそれはない

59: 名無しさん@おーぷん 2015/11/26(木)11:14:58 ID:apy
Ministry “ ΚΕΦΑΛΗΞΘ (Psalm 69) ”
Full Album
(1991)
https://www.youtube.com/watch?v=K-jR-9o0cew




電子リズムに乗った暴力的メタルギター。
歪み切ったヴォーカルとノイズ。
MINISTRY 自身が開拓したジャンルであるインダストリアル・メタルの最高峰の一つ。

テクノの変種として技術的に優れているだけでなく、70年代パンク的不良性とメタルの筋肉暴力性が一体化しているスタイルは極めて新しかった。
1990年代初頭にサイバーパンク世界を体現した狂気の傑作アルバムである。

このアルバム以降のミニストリーは徐々に曲のスピードが遅くなっていき、
サウンドの革新性もナイン・インチ・ネイルズやKMFDMなどに追い抜かれていくようになる。

60: 名無しさん@おーぷん 2015/11/26(木)12:04:38 ID:apy
Enya “ Orinoco Flow ”
(1988)
https://www.youtube.com/watch?v=Lg1t56JucE4



ケルト民族を扱ったNHKのドキュメンタリー番組で使われた音楽が日本でのデビューと言って良い。
“ ENYA ”もしくは“ CELTS ”というアルバムだが1~2分の短い曲がたくさん入っていて、いま聴いてみるとエンヤらしさはあまり強くない。
しかし、それを聴いたプロデューサーが「何年かかってもいいからアルバムを作ってくれ」と頼み込んで実質的なデビューアルバム製作に取り掛かる。
これは、そのアルバムからのシングルヒット。

ファンタジーといえばエンヤの音楽が思い浮かぶ人は多いはず。
アイルランド民謡だけではなく様々な民族音楽や伝統的なクラシック音楽を融合した独特の音楽は世界中で高い評価を受けている。
多重録音マニアな彼女は曲の製作期間が長いためアルバムの数は多くない。
だが世界的に人気があるために現在では城に住むぐらい裕福らしい。
日本だと天皇・皇后両陛下がファンなのも有名。

62: 名無しさん@おーぷん 2015/11/27(金)07:14:01 ID:hQ7
Vangelis “ Blade Runner Theme ”
https://www.youtube.com/watch?v=ccJJ0uxigVA



時代性を考慮すると音楽的に新しかったわけではないが電子音楽とSF映画の相性の良さを象徴するような映像。

63: 名無しさん@おーぷん 2015/11/27(金)07:20:28 ID:hQ7
Vangelis “ Blade Runner End Theme ”
https://www.youtube.com/watch?v=JAwo7DPUFUM



曲としては上のものより、こちらの方が有名。

64: 名無しさん@おーぷん 2015/11/27(金)07:43:00 ID:hQ7
Vangelis “ Blade Runner Blues ”
https://www.youtube.com/watch?v=RScZrvTebeA



ブレードランナーで最も有名な曲

65: 名無しさん@おーぷん 2015/12/03(木)20:56:54 ID:op9
Scraping Foetus Off The Wheel “ Hole ”
Full Album
https://www.youtube.com/watch?v=4lnWF5q_E4s



アルバム毎に名義が変わっていたりしてイマイチ活動の全貌が解かり難いジム・フィータス。
クラフトワーク等の発明によるクールな電子音楽を凶暴化させた犯人の一人として歴史に名を残すのは間違いない。
基本的に下品なので嫌いな人はひたすら嫌いな音楽。


66: 名無しさん@おーぷん 2015/12/03(木)21:16:35 ID:op9
Foetus Interruptus “Thaw ”
FULL Album
1988
https://www.youtube.com/watch?v=lY-as2MME90



1980年代の前半からインダストリアル・メタルの先駆けを行なったジム・フィータス。
これは1988年の傑作。
大量の雑音と下品な声を全部聴くのがキツいという人もいるだろうがロックミュージックが電子音楽を吸収していった過程を知りたければアルバム最後の“ A Prayer For My Death ”だけでも聴いてみると良い。

67: 名無しさん@おーぷん 2015/12/08(火)21:26:55 ID:GxI
Enya “ Only Time ”
(Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=7wfYIMyS_dI



エンヤのキャリアの中でも有名な1曲。
ビデオも美しい。

68: 名無しさん@おーぷん 2015/12/10(木)21:18:57 ID:HdZ
Hans Zimmer “ Batman - The Dark Knight Theme ”
https://www.youtube.com/watch?v=B4XGvrrz8_Y



クリストファー・ノーラン監督の傑作「ダーク・ナイト」。
音楽的には新しいわけではなく古典的なオーケストラ曲である。

69: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)11:48:31 ID:IIW
PIG “ Praise the Lard ”
Full Album
(1992)
https://www.youtube.com/watch?v=RjSqY11CjsU



イギリス人、レイモンド・ワッツのソロ・プロジェクト「PIG」。
彼はジム・フィータスの弟子筋に当たる人物である。
若く背が高くハンサム(本物のライヴを最前列で見たので間違いない)で激しくもポップである。
また、シンセサイザーによる弦楽器重奏音と声楽表現のオーケストレーションでは師匠を凌いでいる。

このアルバムも電子ストリングスを多用したクラシカルなメロディからブルーズ・ロック・アラビア風音楽まで非常に幅広い表現をしている。
南米系のリズム表現が多いのも他のインダストリアル・バンドと一線を画す個性で、この頃にこんな事をやっているミュージシャンは居なかったはず。

電子音楽の新しい地平を切り開いた人物として記憶されて良い。
明らかにミニストリー系列とは離れた個性的な音楽である。

しかし終始ヴォーカルが師匠譲りのダミ声なのは仕方ないのだろうか?
曲によってはストレートに歌ったほうが良いと思えるのだが・・・

149: 名無しさん@おーぷん 2016/02/14(日)21:51:36 ID:wIi
KMFDM “ Megalomaniac ”
https://www.youtube.com/watch?v=xwhOTNQcQq4



>>69>>73で紹介したレイモンド・ワッツも参加する事があるドイツのインダストリアル・メタル集団KMFDM。
アルバムの数が多いので一概には言えないが、メタルに偏りすぎずノイジーにもなり過ぎない。
女声ヴォーカリストの起用やダンス音楽としての完成度を上げる姿勢などが個性的。
他のバンドと違って安易に英語歌詞にしない点も好感が持てる。

70: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)12:06:37 ID:4Oq
冨田勲 ドーン コーラス
https://m.youtube.com/watch?v=rK7gNeVhKtE


71: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)14:02:32 ID:IIW
LED ZEPPELIN “ No Quarter ”
https://www.youtube.com/watch?v=RKOngTfTMs0



ZEPの5枚目のアルバム(ややこしいのでタイトルは省く)から名曲ノー・クウォーター。
このスタジオ・ヴァージョンでは7分程度なのだがライヴだと20分を越える事が常識化していて場合によっては30分を越える。

普段はベーシストとして目立たないジョン・ポール・ジョーンズのキーボード・プレイ(特にライヴではピアノソロ)が素晴らしい。

72: 名無しさん@おーぷん 2015/12/19(土)04:55:41 ID:Xop
LED ZEPPELIN  “ Achilles Last Stand ”
(1977)
https://www.youtube.com/watch?v=qnXh8mwdM_E



ZEPのファンタジックな曲というと「天国への階段」が最も有名なのだと思う。
が、ここでは「アキレス最後の戦い」を紹介しておく。

組曲でもないのに10分間を超える曲で現在ではあまり見かけないタイプの音楽である。
敢えてZEPマニアとして言わせて貰うと、初期に比べてヴォーカルの迫力がいまひとつなのはロバート・プラントが交通事故で車椅子に座ったままスタジオ入りしていた為。
個人的にはプラントの体調が完全に回復して前期のような迫力で録音して欲しかったアルバム。

録音時の事情はともかく、この雄大な曲想とファンキーなリズム表現は今聴いても素晴らしい。
恐らくアイアンメイデンのトゥルーパーなどにも影響を与えた名曲である。

73: 名無しさん@おーぷん 2015/12/26(土)13:32:51 ID:KSh
PIG “ The Swining ”
(1993)
https://www.youtube.com/watch?v=XpRMaydtunI



ネオアコースティック・バンドのヒット・パレードのベーシストでありながらインダストリアル・メタルのKMFDMに参加するという多面的な活動をしていたレイモンド・ワッツのソロ・プロジェクト「PIG」。
ミニストリー等それまでのバンド達が電子音楽に対して距離を置いて構えているような姿勢だったのに対して彼のアプローチは非常に肉体的であり、かつポップであった。
基本的には電子楽器を使いながらも、パンク・ヘヴィメタル・クラシック・ジャズ・ラテンダンス等々、このアルバムに込められた音楽性の幅広さは驚くべきもので当時の音楽ファンたちの度肝を抜いた。
メロディアスでポップでありながらも同時に極めて攻撃的であるという彼独特の個性がハッキリと示された、恐らく最高傑作。

74: 名無しさん@おーぷん 2015/12/28(月)22:34:39 ID:Bew

Nine Inch Nails “ Pretty Hate Machine ”
(1989)
https://www.youtube.com/watch?v=e4vH5VtViqg



トレント・レズナーのソロ・プロジェクト「ナイン・インチ・ネイルズ」。
このデビュー盤は大したヒットはしていないが結果的にはインダストリアル・メタルがヒットチャートに昇る契機となる。

全体としては重さよりも、一つ一つの楽曲のメロディックな個性が目立つ。
3曲目では自らラップもやっているほど。
同時に、そこかしこに突如として人間性を切り捨てるような冷たい衝撃性があり、
ダンス・ミュージックとしての電子音楽の時代が冷酷に変化したのを感じさせる。

この当時の音楽雑誌では(ロッキンオンだったか)レイモンド・ワッツとの類似性も指摘されていた。
実際にはメロディもアレンジのセンスも全く違っていたのだが・・・・

良くも悪くも1980年代ブリティッシュ・ニューウェイヴの影響が濃いマニアックな音楽をアメリカの大学生のパーティー音楽にまでしてしまった一人ではある。

75: 名無しさん@おーぷん 2015/12/30(水)15:03:59 ID:8CZ
Cocteau Twins“ Heaven or Las Vegas ”
(2013)
https://www.youtube.com/watch?v=4Jvd6FxqYzE



コクトー・ツインズのファンタジックな名曲。
ラスヴェガスなどという金と欲望と犯罪に塗れた固有名詞を空中浮遊するような美しさで歌えるのはこの人ぐらいではないか?

76: 名無しさん@おーぷん 2015/12/31(木)22:59:47 ID:QrZ
SFでもファンタジーでもないのだが新年に向けてリラックス出来る音楽を。
3時間に及ぶピアノと流水の音。

3 HOURS Relaxing Music with Water Sounds Meditation
https://www.youtube.com/watch?v=luRkeDCoxZ4



77: 名無しさん@あけおみ 2016/01/01(金)18:57:00 ID:8ip
ここで宣伝をひとつ。

no title


モジュレーション
[DVD]
http://www.amazon.co.jp/%E3%A2%E3%B8%E3%A5%E3%AC%E3%BC%E3%B7%E3%A7%E3%B3-DVD-%E3%B1%E3%B3%E3%BB%E3%A4%E3%B7%E3%A4/dp/B00005HS3Z/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1451641320&sr=1-1&keywords=%E3%A2%E3%B8%E3%A5%E3%AC%E3%BC%E3%B7%E3%A7%E3%B3

90年代を代表する電子音楽のドキュメンタリー映画。
世界中の70人以上の音楽家・評論家・雑誌記者などに取材して激しいカットアップ映像で見せた作品。

残念なのは上映時間が70分程度と短か過ぎること。
もう少し音楽をじっくり聞かせて欲しかった。
なので、一度観ただけでは分からない作品。
しかし電子的文明論としても一流の傑作である。

個人的には学校の教室程度の渋谷アップリンク・ファクトリーの映画館で観たのを思い出す。
こういうマイナー作品が簡単に2千円以下で買えるのも現代テクノロジーの恩恵である。

78: 名無しさん@おーぷん 2016/01/02(土)00:18:46 ID:WlA
Nine Inch Nails “ The Downward Spiral ”
Full Album
(1994)
https://www.youtube.com/watch?v=IE64h1mRpQ0



アメリカで一大センセイションを巻き起こしたNINの大傑作アルバム。
メタル・パンク的な暴力性が自分自身に向かう自己破壊性が大きな特徴。

当時の最先端の電子音楽技術を駆使した音の各要素の分離と統合は、
ほとんど薬物中毒のような効果を作り出して世界中でヒットした。

この後は世界中に彼のフォロワーが生まれていく事になる。

79: 名無しさん@おーぷん 2016/01/02(土)00:37:24 ID:WlA
重要な事を書き忘れたのだが>>78は密閉型のヘッドフォンで聴くと快感が増幅する。
当時は本当に驚いたものだ。

80: 名無しさん@おーぷん 2016/01/04(月)22:12:02 ID:28H
Earth, Wind & Fire “ Fantasy ”
https://www.youtube.com/watch?v=O-rzL48_Y5Y



言わずと知れたアース・ウィンド&ファイアーの名曲「ファンタジー」。
SF・HR・ファンタジー板に合うかどうかは知らないが
これほど有名な曲を貼らないのは如何にも妙なので・・・・

ちなみに映像と音は合っていないので明らかに口パクビデオwww
この時代では普通だったので虐めないで下さい。

114: 名無しさん@おーぷん 2016/02/06(土)07:34:17 ID:Cc2
デヴィッド・ボウイに続く訃報。
>>80で紹介したEW&FのリーダーであるM.ホワイト氏が死去された。


【アース・ウインド&ファイアーのモーリス・ホワイトさん死去】
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35077455.html
CNN 2016.02.05 Fri posted at 13:54 JST

「シャイニング・スター」や「セプテンバー」などの世界的ヒット曲で知られる米バンド「アース・ウインド&ファイアー(EW&F)」のリーダー、
モーリス・ホワイトさんが4日、死去した。74歳だった。
EW&Fのベース奏者で弟のバーダイン・ホワイトさんが明らかにした。
「私にとって兄であり、英雄であり親友であるモーリス・ホワイトは昨夜、穏やかに眠りながらこの世を去った」とバーダインさんはフェイスブックに投稿した。
EW&Fは70~80年代にかけてモーリスさんと華麗な裏声のフィリップ・ベイリーさんのボーカルの掛け合い、金管楽器の華やかな音色と陽気なサウンドで一世を風靡した。

ビルボード誌のウェブサイトによればモーリスさんは1941年に米テネシー州メンフィスで生まれ、少年時代にシカゴに移り住んだ。
セッションドラマーとして有名歌手のエッタ・ジェームズやフォンテラ・バスらと共演したのち人気ジャズバンドのラムゼー・ルイス・トリオに加入した。
69年にラムゼー・ルイス・トリオを脱退してEW&Fの前身となるグループを結成。
EW&Fのバンド名はモーリスさんの占星術の天宮図に出てくる3つのエレメントから取ったという。
モーリスさんはEW&Fの音楽制作の柱であるとともにコンサートでは多額の資金を投じて豪華な演出を行ったことでも知られた。

EW&Fは2000年にロックの殿堂入り。
式典の前の週にモーリスさんはパーキンソン病と診断されたことを公表、ステージ活動からは引退した。
だがその後もレコーディング活動は続け、10年にはEW&Fの仲間たちとともにソングライターの殿堂入りを果たした。
・・・・・
ニュー速+の反応
http://uni.open2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1454649923/l50

81: 名無しさん@おーぷん 2016/01/05(火)00:56:14 ID:w24
Nine Inch Nails " Further Down The Spiral ”
https://www.youtube.com/watch?v=ty46aCtR92o



これは" The Downward Spiral "のREMIX版である。
なぜ、こういう企画物を紹介するかというと電子音楽の本質である「可能的な無数の変化」「赤の他人による電源自在なあり方」を知って欲しかったからである。
これは、当時の最先端のリミックス・アルバムであり、その「他者による」冷徹な音世界は現在でも全く色褪せていない。

もう一度書いておくがNINはトレント・レズナーという男によるたった一人の音楽である。

83: 名無しさん@おーぷん 2016/01/05(火)03:53:52 ID:w24
>>81
「変幻自在な変化」の誤植でした。

82: 名無しさん@おーぷん 2016/01/05(火)01:32:57 ID:w24

Enya - Greatest Hits
no title

https://www.youtube.com/watch?v=1b8n1JETCH8&list=PLA3AB8D94B742A353



1時間に及ぶエンヤのベスト・アルバム。
ひたすら美しいファンタジー世界。

no title

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no title

no title

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84: 名無しさん@おーぷん 2016/01/05(火)04:08:45 ID:qlq
支援
見てるので頑張って続けてください~
僕はプロディジーとかアンダーワールド好きです

85: 名無しさん@おーぷん 2016/01/05(火)18:44:57 ID:w24
underworld “ dubnobasswithmyheadman ”
(1994)
https://www.youtube.com/watch?v=5KsUzH9x6M4&list=PLE7TPCzQcrc6FwWfmZgz06Bd_Mo1r7_HJ&index=2



リクエストがあったので紹介する。
今までの電子音楽の話題としては傾向が違うかもしれないがイギリスのテクノの重要バンド。

全て電子楽器だけで作られているにも関わらずロック的な反逆性を感じさせる独特の音楽性。
ミニストリー・フィータス・NINなどとは全く違うところからやってきた異端的なダンス・ミュージックである。
これは94年に発表された1stアルバム「ダヴ・ノー・ベイス・ウィズ・マイ・ヘッドマン」。
日本人からすると妙な具合に日本語が挿入されるのも特徴。
バンドの変遷が非常に複雑だった為か、いろいろな音楽性を内包しており、ここから電子舞踏音楽に数々の革命を起こしていく事になる。

86: 名無しさん@おーぷん 2016/01/06(水)18:38:18 ID:hGX
Underworld “ Beaucoup Fish ”
Full Album
(1999)
https://www.youtube.com/watch?v=2P_YcJq1EWg



曲構造の過激さと、ひたすら美しい電子音とが溶け合った傑作アルバム。
ドライヴ・ミュージックとしては最高。
ただ生の声が少ないのはロック的には物足りないかもしれない。
インダストリアルとは全く違う形の電子ロック・ミュージックの理想である。


87: 名無しさん@おーぷん 2016/01/11(月)18:34:09 ID:ZWW
The Prodigy “ voodoo people (original) ”
https://www.youtube.com/watch?v=-Fz85FE0KtQ



The Prodigy “ Voodoo People (Pendulum Remix) ”
https://www.youtube.com/watch?v=XQEBzauVIlA



イギリス人のダンス・ミュージック感を完全に塗り変えてしまったプロディジーの名曲「ヴードゥー・ピープル」を全くの別ヴァージョンで2曲。
ヴィデオも秀逸。
恐らく、これ以前と、これ以降ではイギリスのテクノ音楽は全く違う傾向に変わったはず。
フロアでは早すぎてあまり流行らなかったようなのだが、ライヴでは盛り上がっただろと想像する。

97: 名無しさん@おーぷん 2016/01/27(水)13:12:55 ID:SWE
>>87
ノイズのダンス化版

88: 名無しさん@おーぷん 2016/01/12(火)10:19:54 ID:0RF
俺の敬愛するデヴィッド・ボウイ氏が死去された。
記事は以下の通り。
・・・・・・・・・・・・・

D・ボウイ氏 がんで死去 69歳の誕生日迎えたばかり 
「戦メリ」で日本でも人気
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6187173

英国のロックミュージシャンで俳優のデビッド・ボウイ氏が亡くなったことが10日、分かった。
公式ツイッターが伝えた。
英国からの報道によると、がんだったという。
8日に69歳の誕生日を迎えたばかりだった。
1年半闘病生活を続け、家族に見守られながら亡くなったという。
1947年、ロンドン生まれ。本名はデビッド・ロバート・ジョーンズ。
64年にファーストシングルを発表もしばらく無名だったが、69年に「スペイス・オディティ」が全英チャートでトップ10に入り、人気ミュージシャンとなった。
その後も「レッツ・ダンス」などのヒット曲を発表した。
歌舞伎に興味を持つなど、日本との関係も深く、83年には大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」に英国軍人役で出演。ビートたけしらと共演し、人気を博した。
独特の美学を追究する「グラムロック」の旗手として、後世のアーティストに多大な影響を与え、00年には、英国の音楽雑誌で「20世紀で最も影響のあるアーティスト」に選ばれた。
03年に心臓疾患で一時活動を控えていたが、13年に新曲を発表。
ロンドンの美術館では回顧展が開かれるなど、人気が再燃しそうな矢先だった。

では、曲は1982~83年のヒット曲を。

David Bowie “ Let's Dance ”
https://www.youtube.com/watch?v=N4d7Wp9kKjA



これはオーストラリアの原住民アボリジニとイギリスからの侵略者である白人を対比したヴィデオである。
嫌なら見なくても良い。
曲は古典的なアメリカ的なブギである。


89: 名無しさん@おーぷん 2016/01/12(火)11:56:14 ID:0RF
David Bowie “ Blue Jean ”
https://www.youtube.com/watch?v=LTYvjrM6djo



これも典型的なアメリカン・ブギー・ナンバー。
「ステージ上のカッコイイシンガー」と
「カウンターのモテないオタク野郎」は同じ人物、
デヴィッド・ボウイ自身の二役である。

ダンスも演出も素晴らしい音楽ヴィデオの傑作。

90: 名無しさん@おーぷん 2016/01/13(水)02:24:57 ID:WTS
David Bowie 〝 I'm Afraid of Americans ”
https://www.youtube.com/watch?time_continue=79&v=gPVrFIP0CMs



2001年9月11日テロ以降に世界中の人々がアメリカ合衆国に感じていた違和感と恐怖を表したヴィデオ。
サウンド面ではNINが協力。
またヴィデオでは、そのトレント・レズナー本人がD.ボウイを襲う!!
60歳のボウイが「犯罪大国アメリカ」「宗教国家アメリカ」の異様さを見事に表現した傑作。

91: 名無しさん@おーぷん 2016/01/18(月)04:03:00 ID:skM
David Bowie “ Day-In Day-Out ”
https://www.youtube.com/watch?v=zl9BLmwFi0U



天才ボウイが現代アメリカ社会の狂気を描いた「デイ・イン・デイ・アウト」。
見れば分かるが、正にアメリカ。

92: 名無しさん@おーぷん 2016/01/18(月)18:47:37 ID:skM
ちょっとボウイに熱中しすぎた。
ファンタジー系の音楽を探してくるわ。

93: 名無しさん@おーぷん 2016/01/18(月)18:57:13 ID:skM

Holland's Got Talent - Amira (9) sings opera
“ O Mio Babbino Caro”
Full version
https://www.youtube.com/watch?v=UEMR3A4WLC8



いつもと傾向の違う紹介になるが
これを初めて聴いたオランダ人たちが狂喜しているのが解かる。
実際、白人文化の誇りだろうね。
日本だったら小学生の美少女が完璧な民謡を歌ってしまった感じだろうか?

94: 名無しさん@おーぷん 2016/01/18(月)19:05:14 ID:skM
イギリスで始まった「ゴット・タレント」シリーズはキャラが面白いんだが
個人的には、あまりSFにもファンタジーにも関係がないのが物足りない
観客の女性たちにとってポップであることが最強って番組だから仕方ないんだろうがね・・・・・

95: 名無しさん@おーぷん 2016/01/18(月)19:52:40 ID:skM
Janet Devlin's audition
The X Factor 2011
(Full Version)
https://www.youtube.com/watch?v=f4EE4bIFixQ



これはエルトン・ジョンに憧れた16歳の少女の歌唱。
曲自体がファンタジックなわけじゃないが
彼女の存在感はファンタジーそのもの。



96: 名無しさん@おーぷん 2016/01/20(水)09:38:56 ID:cPX
The Prodigy “ Omen ”
(Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=xMVTKOoy1uk



プロディジーによるホラーめいた派手なダンス曲・
さすがに35歳も過ぎると、この手の激しいリズムには付いていけなくなる。


98: 名無しさん@おーぷん 2016/01/28(木)12:12:24 ID:SIv
Einsturzende Neubauten “ Zeichnungen des Patienten O. T ”
Full Album
(1983)
https://www.youtube.com/watch?v=jbwSQqtscD0



ノイズの話があったのでエレクトリック・ノイズ音楽の代表的な名作を1枚。
これは彼等の2枚目のアルバム。
ドイツ語なので読み方は解らないのだが日本では「患者O.T.の記録」のようなタイトルだったと思う。

デビューアルバムでは3人だったメンバーが、ここでは6人に増え楽器の種類も多くなっている。
印象的なのはシンセサイザーによる正確なリズムが基調を為しているにも関わらず音楽性は前作と大差ない程に混沌としていること。
楽器音の1種類1種類が刺激的なので、これを聞いて快感を覚えるという人は稀。
アルバム全体を貫く怒りと緊張感はソ連崩壊前のベルリンの若者たちの正直な心情なのであろう。

99: 名無しさん@おーぷん 2016/01/29(金)22:08:33 ID:oZW
Origa & 菅野よう子 “ rise ”
攻殻機動隊 SAC GIG 2nd OP
https://www.youtube.com/watch?v=Wy3oWFVePdA



日本SFアニメ史上でも屈指の名曲を数々送り出した菅野よう子作曲の攻殻機動隊OP。
菅野よう子については作曲・編曲ともに盗作が多いことが指摘されているが、アクションSF映像との兼ね合いは非常に良い。

原作マンガの士郎正宗の思想はアニメ畑の人達には複雑すぎたようでアニメの内容はせいぜいが刑事ドラマ程度になってしまっているのが残念。
まあ、いろいろ言いたい事はあるのだが、
この曲は故オリガによる素晴らしい歌唱が聴ける。


100: 名無しさん@おーぷん 2016/01/31(日)11:54:12 ID:O97
Merzbow “ Merzbeat ”
Full Album
https://www.youtube.com/watch?v=rSCkOEGkZFU



解説は wikipedia より。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E7%B0%E6%8C%E7%BE%8E
秋田 昌美(あきた まさみ、1956年12月19日 - )は、日本のノイズミュージシャン、文筆家。
1979年からMerzbow(メルツバウ)名義で音楽活動を続けている。
「Merzbow」という名前はドイツ人芸術家のクルト・シュヴィッタースによる建築作品である"Merzbau"というドイツ語から来ている。
これはダダイスムやジャンクアートに多大な影響を受けたという秋田本人の趣向を反映したものである。
灰野敬二、非常階段らとともに、日本のノイズ・ミュージック・シーン(ジャパノイズ)の草分けといえる存在である。

105: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)12:35:48 ID:hJv
Merzbow “ Pulse Demon ”
(Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=AguPH0XBxdw



300枚以上ものアルバムを出しているメルツバウである。
が、>>100のようなリズム面が整理された作品は代表作という感じではない。
恐らく、一般的な印象は電子ノイズを過激に純化させたこういう作品だろう。
リズムはあるがリズム楽器は無い。
ディストーションの掛ったギターとシンセサイザーの質感が
無闇にハイスピードで通り過ぎて行く。

初めてメルツバウを聴いたのは1990年代だったので正に「世紀末」を感じたものだ。
しかし、いくらなんでもアルバム50枚組みBOXは要りませんwww

101: 名無しさん@おーぷん 2016/01/31(日)12:31:40 ID:O97
岩崎琢 ” READ OR DIE ”
https://www.youtube.com/watch?v=f8lyyT0dQ9Y



倉田英之のラノベのアニメ(OVA)OP。
超能力アクション描写に流れる1970年代風のインストゥルメンタル曲がクール。
関連作品(小説・マンガ・アニメ)が多いので詳しくはwikipediaを参照。

R.O.D.
READ OR DIE YOMIKO READMAN "THE PAPER"
https://ja.wikipedia.org/wiki/R.O.D_READ_OR_DIE_YOMIKO_READMAN_%22THE_PAPER%22

102: 名無しさん@おーぷん 2016/01/31(日)12:56:28 ID:O97
妖精帝國 “空想メソロギヰ”
未来日記 op  
https://www.youtube.com/watch?v=xO6mKk6IzMI


アニメのOP。
映像はホラー色が強い。

妖精帝國
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%E7%B2%BE%E5%B8%9D%E5%9C%8B

103: 名無しさん@おーぷん 2016/02/01(月)00:25:11 ID:MfI
Nothing's Carved In Stone “ Out of Control ”
Psycho Pass OP2
https://www.youtube.com/watch?v=wkJTsR-KhrM



基本設定がマイノリティ・リポートに良く似たアニメのOP。
演奏は「ナッシングス・カ-ヴド・イン・ストーン」という長い名前のバンド。
非常に才能のあるギタリストが作曲・編曲をやっているのでSFやファンタジーとは無関係にお奨め。

104: 名無しさん@おーぷん 2016/02/01(月)21:47:35 ID:LRk
やつらの足音のバラード
https://m.youtube.com/watch?v=C9jBT93zq7A


106: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)13:01:06 ID:hJv
>>104
ギャートルズ懐かしい・・・・

どちらにしろSFという感じではないが、個人的には放送自粛になったというこの曲が思い出深い。

子門真人 ホネホネロック
https://www.youtube.com/watch?v=jnLEdpueKUI



詳し経緯は知らないが「人喰い酋長」が黒人なのが原因だとかなんとか読んだ記憶がある。
で、所詮はバカNHKなので放送禁止になったらしい。
小学生以下の子供たちにとっては楽しいロックの入り口になるような名曲なんだが・・・・・

107: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)15:02:42 ID:hJv
Aphex Twin “ Selected Ambient Works 85-92 ”
https://www.youtube.com/watch?v=Xw5AiRVqfqk



R.D.ジェイムズのソロ・プロジェクト。
これは10代~20代始め頃に作られた曲を集めたものでCDだと2枚組みだった。
美しいシンセサイザーのリフレインが穏やかな眠りを誘うアンビエント・テクノの傑作。
残念な事にyoutubeでは最後の曲に音跳びがあるようで完璧ではない。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%A8%E3%A4%E3%95%E3%A7%E3%83%E3%AF%E3%B9%E3%BB%E3%84%E3%A4%E3%B3
エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)、本名リチャード・D・ジェームス(Richard David James、1971年8月18日 - )はイギリスのミュージシャン、音楽家、作曲家、DJである。
その作曲ジャンルは多岐にわたり、テクノ、アンビエント、エレクトロニカ、ドラムンベース、アシッド・ハウスと多彩である。
同時に複数のアーティスト名義を使うことでも知られる。
作品は極端に異彩を放ちながらも美しく纏まっており、世界的に天才と呼ばれている。

152: 名無しさん@おーぷん 2016/02/16(火)19:53:04 ID:oE9
Aphex Twin “ Selected Soundcloud Works ”
(2015)
https://www.youtube.com/watch?v=iyh4Vo0qgAg



>>107 で紹介したエイフェックス・ツインのアンビエント・シリーズは数が多く、たぶん10枚前後はあると思う。
タイトルから言ってこれは「サウンド・クラウド」に提供した物だろうか?
詳細はわからないのだがアンビエント・シリーズの定番的な内容で安心して聞けるテクノ。

108: 名無しさん@おーぷん 2016/02/04(木)20:47:57 ID:c5l

109: 名無しさん@おーぷん 2016/02/05(金)01:31:03 ID:8kX
The Pop Group “ Y ”
Full Album
(1979)
https://www.youtube.com/watch?v=viqOIqGLLgI



ザ・ポップグループのデビューアルバム。
本来のアルバム1曲目は3分22秒から始まる "Thief Of Fire"なので注意。

1977年前後に大量発生したロンドンパンク・バンドたちは3コードの単純なロックンロールで自己主張をしていた。
それらのバンドのほとんどはシングル数枚を発表した後で消えていった。

が、単なるロックンロール・バンドであること自体に音楽的な反逆をした人々が出てくる。
そういった人々(ほとんどは20代の若者たち)の中でも特に音楽的な自由を実現させたのがポップグループだった。
即興的ヴォーカルの自由さ・変拍子の多用・ロマンティックなピアノバラッド・曲の構造解体と再構築などなど、
メンバーのほとんどが10代の少年たちで構成されているバンドとは思えないほど音楽的に新しく面白い。

シンセサイザーを使っていないのでサイバー的な要素は無いが存在そのものがパンクSF。
タイトルの“ Y ”とはアルファベットの最後から2番目を意味しているようだ。
そのため日本盤は「最後の警告」と題された。

個人的にはノリノリに壊れていく5曲目の "We Are Time" (14分15秒目)が好み。

110: 名無しさん@おーぷん 2016/02/05(金)05:09:03 ID:Usw
Rush “ RUSH ”
Full Album
(1974)
https://www.youtube.com/watch?v=xZNS0wUDSLs



カナダの3人組Rushのデビューアルバム。
当時は大量にいたZEPのフォロワーの一つという感じで、
オリジナリティは高くなく、あまりファンタジー性も感じさせない。
だが、いま聴いても十分に70年代ロックバンドの重さを堪能できる佳作ではある。

このドラム・ベース・ギターの3人組が本格的にSF思想に向かうのはもっと後のことである。




111: 名無しさん@おーぷん 2016/02/05(金)13:12:35 ID:8kX
菅野よう子 / The Seatbelts “ Tank! ”
Cowboy Bebop OP
https://www.youtube.com/watch?v=Aw3fN3OPk3A



アメリカの田舎を思わせる舞台とジャズ~民族音楽までの幅広い挿入曲で有名な「カウボーイ・ビバップ」。
やはり最も印象的なのは「タンク!」だろう。

112: 名無しさん@おーぷん 2016/02/05(金)13:15:59 ID:8kX
野口茜 / Paradise Lunch “ Gun's&Roses ”
Baccano Opening
https://www.youtube.com/watch?v=--tfb6Cv7eY



これも上と同じくジャズが主題歌のアニメ。
ただしSFというよりはファンタジー。
長期間に亘る大河ドラマだが時代順はシャッフルされているようで全体像は簡単には解からない。

113: 名無しさん@おーぷん 2016/02/05(金)13:19:02 ID:8kX
Kalafina "Hikari no Senritsu"
Sora no Woto (ソ・ラ・ノ・ヲ・ト) OP
https://www.youtube.com/watch?v=15K83M7jyRM



上記2作とは意味合が大きく違うファンタジーアニメのOP。
動画も美しい。

115: 名無しさん@おーぷん 2016/02/06(土)18:23:03 ID:Cc2
Earth, Wind & Fire “ Boogie Wonderland ”
https://www.youtube.com/watch?v=god7hAPv8f0



考えれば考えるほど黒人的ファンタジー空間だったE.W&Fのライヴ空間。

116: 名無しさん@おーぷん 2016/02/06(土)18:35:50 ID:Cc2
Earth, Wind & Fire “ Let's Groove ”
(1981)
https://www.youtube.com/watch?v=Lrle0x_DHBM



M.ホワイトは先見性があり電子楽器の取り入れ方も見事であった。
アフリカ・バンバータ以降の黒人的な電子的ダンス音楽のヒットのパターンの一つとなった。

「テクノ」というのは日本の音楽雑誌上で発生してYMOなどによって広まった言葉なのだが
80年代半ば~90年代半ば頃まで日本では「使えない言葉」になっていた。
そのために現在では「テクノ」とは専らシンセサイザーとPCを使ったダンスミュージックを指すようになっている。
この曲などは、そういう変遷の一つである。

141: 名無しさん@おーぷん 2016/02/13(土)12:35:54 ID:zA3
>>116 で「テクノ」は《80年代半ば~90年代半ば頃まで日本では「使えない言葉」になっていた》と書いた。
理由はこうである。

1980年代前半にP-MODEL、ヒカシュー、プラスチックスなどによって表現された日本的テクノ音楽とファッションは、別格に見えたYMOの権威の失墜と共にダサくなった。
その後の約10年間に亘って「テクノ」という言葉は「奇妙でカッコ悪い奴等」の代名詞となってしまった。
こうなると、恥ずかしくて、とても日常的には使えない。


しかし、日本の音楽雑誌から始まってクラフトワーク自身にさえ「我々のような音楽を『テクノ』という」とまで言わせた和製英語は1990年代にアメリカから逆輸入される形で日本に戻ってくる。
それはメチャクチャにカッコ良い黒人のダンス・ミュージックという大変身を遂げていたのである。

117: 名無しさん@おーぷん 2016/02/07(日)00:57:14 ID:XIp
【艦これ】アニメ-op
https://www.youtube.com/watch?v=rgWnIlJMGe4



ゲームの方は知らないのだがアニメのOPがカッコイイ

119: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:54:36 ID:isF
続いて高橋ユキヒロによるYMOの代表曲。

YMO“ Rydeen ”
https://www.youtube.com/watch?v=MFu66ye6YWM


120: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:17:58 ID:isF
細野晴臣には過去の様々な民族音楽を取り入れながら独自のリズムとメロディーを「ポップに」追及するという目標があった。
それを電子音楽で表現するという方法論はクラフトヴェルクからの直接的でバカ正直な影響である。

その目標はヴァンゲリスや喜多郎のような宇宙的広がりの表現のための電子音楽とは全く異なっていた。
そのためデビューアルバムでは面白がって当時のチープなコンピュータ・ゲームの電子音などを取り入れていたりした。

これはデビューアルバム中の代表作。

Yellow Magic Orchestra “ Tong Poo ”
(1978)
https://www.youtube.com/watch?v=2T7TXVtGGFc


121: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:24:42 ID:isF
曲の紹介順が前後してしまったが細野晴臣による「全体主義性」を抜きにしてYMOを語るのは無理がある。

2ndアルバムでは坂本と高橋という二人の優れたメロディメイカーの曲を
細野がナチス張りの全体主義的なコンセプト・アルバムとして纏め上げた事により大ヒットとなった。
ライヴでも観客全員が同じポージングで身体を動かしていた(ダンス?)という事も有ったらしい。

「ダンス」に疑問符をつけなければならないのは、それが全く楽しそうではないからである。

122: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:41:07 ID:isF
YMOの2ndアルバム「Solid State Survivor」は特に小中学生たちが熱中して大ヒットし始めた。
これは、それまでの日本音楽史上でも例のないことであった。
それまでは小中学生には学校の音楽の授業で教えている分かり易い歌(童謡・民謡)が必要だと考えられていた。
YMOのインストゥルメンタル曲が小中学生たちに熱狂的に好まれるなどとは当時の大人たちには理解出来ないことだったのである。

Yellow Magic Orchestra “ Solid State Survivor ”
(1979)
https://www.youtube.com/watch?v=loi-4jOpAaY


123: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:56:09 ID:isF
当時の小中学生にとって学校は無理にでも行かなければならない場所だった。
「登校拒否」などという言葉も聞いた事のある者は少なかったはずである。

特に嫌われていたのは校庭に立ち尽くして校長や教頭先生の話を聞き続ける朝礼等の習慣(何人もが貧血で倒れていた)や
全く無意味に思える体育の授業での整列の訓練などである。

それでも子供たちは「何らかの解釈」で学校生活に順応する。
仕方がないから大人のいう事を聞く「順応」と、
嘘を吐いて適当にやる「サボタージュ(反抗)」をやっているうちに
段々と日本の子供たちは奇形的な精神を内包するようになる。
「理不尽な事でも『みんな』でやっていると何故か楽しくなってくる」という一種の変態的な快楽である。


これは学校教育の変態性を表した日本ならではの1曲。

YMO ”体操 ”
https://www.youtube.com/watch?v=gmnw6mrNGaY&list=PLdSYWhfMihCdtE6iPj7NoBcY7_XYxer91&index=21



124: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)02:39:45 ID:NTY
>>123
この同じ世代が10代の反抗期に入った頃に登場するのが尾崎豊である。

アメリカ的な「個人の自由」を追求するロック・ミュージック思想を体現する佐野元春や尾崎豊。
それに対する日本社会の「みんなの一員」としてのYMOに代表されるテクノ思想。
この二つの潮流は同じ世代でも「不良」と「普通の子」みたいに分離していた。

YMOのリズムとメロディの才能は最高ではあるが
ロック的な視線で見ると奇妙で気持ちが悪い。
この極めて日本的な「体操」のコンセプトの居心地の悪さと「痙攣の運動」とは何なのだろう?

それは日本的な全体主義である。
小学校から高校卒業まで徹底的に叩き込まれた社会性なのである。

125: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)02:58:53 ID:NTY
「体操」はYMOのファンの間でもウケが悪かったと記憶している。

「テクノデリック」(1982)という構成力の高いトータル・アルバムの中では完全に浮いている。
曲もビデオもダサく、気持悪い。

困った事に、その気持悪さは非常に黄色人種的なものであり、
また日本国独特の学校教育に対する皮肉であったからだ。
なぜYMOはこんな曲をシングルカットしてキモいビデオを作らなければ為らなかったのだろうか?

私はその疑問はシングル・ビデオ「体操」から四半世紀近くも経ってから漸く決着したと見ている。

太郎「男女」
(2006)
https://www.youtube.com/watch?v=3OlJGa5Comc


126: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)03:20:03 ID:NTY
日本の教育現場では、ある生徒が「集団行動」を出来るか出来ないかが重要だとされる。
個性の強い者は学校では悪目立ちしやすく教師からも同級生からも嫌われる。
ところが日本人は案外と、そういう状況に順応している。
順応するだけではなく誇りを持って周りに合わせる。
また、そういう人たちは同じ日本人から賞賛もされる。

下は有名なビデオである。

Amazing Japanese Precision
(2009年9月)
https://www.youtube.com/watch?v=4p0DsVPkyZg


127: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)03:28:34 ID:NTY
>>126 の規律正しい集団行動を見た後ではYMOの「体操」などは気持悪くて見ていられない。

一方で、全く無個性に見える集団行動の構成員たち一人一人が実は個性的な個人の集まりであるという事を我々日本人は承知している。
それは自分自身も通ってきた道だからだ。

そうすると「集団行動するつもりは有るけれど、あんまり上手くない普通の日本人」を表現した「太郎」は日本社会の雰囲気を実に的確に見抜いていたと言えよう。
再度掲示する。

太郎「男女」
(2006)
http://youtu.be/3OlJGa5Comc



128: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)03:47:23 ID:NTY
初めてクラフトヴェルクを聞いた細野晴臣は「日本人じゃ絶対にヨーロッパ人には勝てない」と痛感したという。
既に解説したとおり西欧の電子音楽は数百年(あるいは古代ギリシャ時代から)続いてきた伝統の中から必然的に生まれてきた音楽性である。
技術的に「電子楽器を作れるだけ」の非白人には音楽性まで越えられるわけはない、と思うのは自然な事であった。

129: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)04:04:48 ID:NTY
その時に細野たちYMOは、何故か自分たち自身の日本人性の追求ではなく「欧米人から見たアジア人」を演じる事にしてしまったのである!!

彼らは自らのアジア人性を日本古来の伝統音楽ではなく「中国人民服」や「軍国政府の韓国」に求めた。

Yellow Magic Orchestra 「京城音楽“ Seoul Music ”」
(1981)
https://www.youtube.com/watch?v=UuXwkFlSe9w



この曲の英語の歌詞と日本語のナレーションは韓国のソウルの情景描写である。

131: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)04:38:14 ID:NTY
これは彼等のデビュー曲。

P-MODEL「美術館で会った人だろ」
ART MANIA (1979)
https://www.youtube.com/watch?v=d6lyxXJtWDE





132: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)04:43:48 ID:NTY
日本人的な集団行動に見える個々の誤解や間違いを痙攣的に、
またユーモアをもって表現した太郎の「男女」は、やはり傑作である。

Tarou - "Danjo" - subbed ver.
(2008年2月)
https://www.youtube.com/watch?v=C5bA7IlbHac




こちらはイギリス人少女のソロ・ヴァージョン。

Beckii Cruel “ DANJO ”
ベッキー・クルーエル
(2009年11月)
https://www.youtube.com/watch?v=H5UnSiux5LY


133: 名無しさん@おーぷん 2016/02/11(木)20:58:55 ID:veG
このスレッドは大変にすばらしい。

YMOのTAISOに関しては、教授の新宿高校時代における経験が反映されているとか何とか。
学生運動華やかなりし頃合いだったとか。

134: 名無しさん@おーぷん 2016/02/12(金)01:03:26 ID:Bwj
>>133
ありがとう。
SFと音楽は切り離せないと思っているので当然テクノを外すわけにはいきません。

また、アメリカ文学に大きな影響を与えているカントリー&ウェスタン・ジャズ・ゴスペル・ブルーズの歌詞の内容は無視出来ない。

しかし、ここまで大きくなってしまった日欧米SF文化の映像・音楽の相互の影響は凄まじいもので、
メタル・パンク・ノイズ・アイドルポップ・アニメ挿入歌などなど・・・・
影響を語り尽くすことは到底不可能ですねwww

135: 名無しさん@おーぷん 2016/02/12(金)01:50:17 ID:Bwj
始めからプロフェッショナルな音楽家の集合であったYMOはデビュー・アルバムで実験的にゲーム音楽と中国的メロディーの融合を行なった。

それから電子音楽でなければ出来ない非人間性をポップに表現して世界的な高評価を受ける。
しかしながらYMOのコンセプトはクラフトヴェルクに酷似したもので、それはファッションにまで及んでいた。

クラフトヴェルク
no title


YMO
no title


136: 名無しさん@おーぷん 2016/02/12(金)02:03:52 ID:Bwj
全盛期のYMOは欧米でもライヴツアーをやっていた。
その当時の欧米人たちにYMOが持っている共産主義かナチズムそっくりの全体主義性は感じられたのだろうか?
恐らく感じ取れたはずだ。
欧米の白人や黒人の音楽に対する感覚は歌謡曲しか知らない日本人の比ではない程に優れている。

これは俺の個人的な予測に過ぎないが、たぶん欧米人たちは
「全員が同じ人民服を着た『全体主義国家ジャパン』から来たクラフトワークのコピーバンド」
というような受け取り方だったのではないか?

YMOは意図的に中国共産党員か軍事政権下の朝鮮人のような演技をして欧米のウケを狙った。
それが音楽的な完成度の高さで結実したのが「テクノデリック」なのだと思う。


Yellow Magic Orchestra “Technodelic”
https://www.youtube.com/watch?v=STPpnnfJ-GM&list=PLmMmr1jpPlKPQ-uGqSAN9bfv04HxvI5Dl


138: 名無しさん@おーぷん 2016/02/12(金)02:57:22 ID:Bwj

YMOの「ウケ狙い」。
それは、どんなバンドでも持っている自分たちのカリスマ的な魅力の演出だったし、軽薄さでもあった。

例えばビートルズ等が持っていた冗談っぽさ、と言い換えても良い。
我々は、ついビートルズが「サージャント・ペパーズ~~」のジャケット写真のような派手な服装で活動しているような錯覚に陥る。
実際には普段は動きやすいTシャツとジーンズで生活していて
ステージに上がっている時か写真を撮っている時にだけ凝ったファッションをしているというのに。

139: 名無しさん@おーぷん 2016/02/12(金)03:01:47 ID:Bwj
YMOの場合はクラフトワークの音楽的な革新性と世界的な成功に対するコンプレックスがあった。
そこでウケ狙いのゲーム音楽や中国人民服などで音楽以外の演出を謀ったのである。
そして、それは「人気・売り上げ」という形で大成功したといえる。


ただ、ある一時期のYMOはそういった余分な飾りの全てを捨てて、
ただ純粋にリズムとメロディの才能を電子音楽に賭けた。
それが最高傑作アルバム「BGM」である。


Yellow Magic Orchestra “ BGM ”
(1981)
https://www.youtube.com/watch?v=I-Sqr7ZDIns&list=PLmMmr1jpPlKPX6LLcb2EGaROgZeP3I6hj



140: 名無しさん@おーぷん 2016/02/13(土)12:06:09 ID:zA3
>>139
「BGM」の録音中は細野晴臣と坂本龍一の仲が悪く、一緒にスタジオ入りしていたピーター・バラカン(歌詞に協力)は「思い出すだけでも気分が悪くなるぐらい」だったと書いている。

バンド・サウンドというのは要するにバンド内の人間関係の反映・表出である。
ロックでは普通のことだが、バンド内部の人間関係が「音楽的主導権争い」として悪化した時に傑作が出来る例は多い。
メタリカの「ブラック・アルバム」もヴァン・ヘイレンの「1984」もバンド内の争いが最悪だったときに完成している。

大人になって暫く仕事をすれば解かることなのだが良い仕事は緊張関係から生まれる事が多い。
「みんな仲良し」な人間関係は程度の低いダラダラした仕事を生み易い。

「BGM」レコーディング当時のYMOは「良い意味での仲の悪さ」が強烈な緊張関係を作り出していたのだろう。
非常に抽象性の高いメロディや隠喩的な歌詞、非人間的で異常に正確なリズムなどが電子的な別世界を作り上げている。

142: 名無しさん@おーぷん 2016/02/13(土)13:10:23 ID:zA3
80's ~ 90's House Music

Armand Van Helden “ FLOWERZ ”
Strafe “ Set It Off ”
EARTH PEOPLE “ DANCE ”
Hot Music “ Soho ” 他。
https://www.youtube.com/watch?v=HesSn53wEzw&list=PLAB2C1E866198EA2E&index=2



奴隷制の時代からアメリカ黒人ダンス音楽は決して途切れずに形を変えて続いてきた。
踊るためにはリズムの正確さが重要である。
1970年代後期のディスコ・ムーブメントの頃に一般的にも手に入るようになった電子ドラムが採用されるのは自然な流れであった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%8F%E3%A6%E3%B9_%E9%9F%B3%E6%A5%BD%29
ハウス・ミュージック(House music)は、1977年にアメリカ合衆国シカゴで誕生した音楽ジャンルの一つ。
単にハウスと呼ばれることが多い。
R&B(フィリー・ソウル)の影響が強い音楽であり、店舗名を名称由来とし、その特徴から性差別をテーマにする音楽を発祥としている。

143: 名無しさん@おーぷん 2016/02/13(土)14:18:56 ID:zA3
The 30 Greatest New Jack Swing Songs
(1987-1993)
https://www.youtube.com/watch?v=aaFPFqJ6QBw



個人的に「黒人の電子音楽」として印象深いのは「ニュー・ジャック・スウィング」。
ハウスがディスコ・ソウル・ミュージックから自然に発展した物であるのに対してニュー・ジャック・スウィングには電子音楽特有の非人間性がある。
そこに、付いて行けないという人は多いと思う。
まずは30曲をツマミ食いした聴きやすいメドレー・ビデオで。

144: 名無しさん@おーぷん 2016/02/13(土)14:37:35 ID:zA3
“ New Jack Swing ” 
Mix by DJ All Out
(2010)
https://www.youtube.com/watch?v=OlEBpi4PwqU



これは80~90年代のニュージャックスウィング(以下NJSと略す)の数々を21世紀の機材でREMIXしたもの。
一説によるとNJSは天才テディ・ライリーが黒人の肉体的リズム感を正確な電子音に置き換えたものだという。
その為に黒人以外の人には違和感や拒否反応があるかもしれない。
実際、このビデオは1時間を超えているので聴き切れないという人は多いと思う。
NJSの誕生と衰退に関しては次に wikipedia から引用する。

145: 名無しさん@おーぷん 2016/02/13(土)14:43:34 ID:zA3

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%8B%E3%A5%E3%BC%E3%B8%E3%A3%E3%83%E3%AF%E3%B9%E3%A6%E3%A3%E3%B3%E3%B0
ニュージャックスウィング(New jack swing, NJS)とは、ミュージシャン/アーティスト兼音楽プロデューサーであるテディー・ライリーが中心となって1980年代後半に発生・流行した音楽スタイル。

黒人音楽の世界では、1970年代までのソウル、ファンク、そしてそれらから派生した70年代後半のディスコブームが1980年代初頭に一段落していた。
80年代前半には、リック・ジェイムスやキャメオらが新しいスタイルを模索しヒットを出していた。
一方、ストリートでは79年に生まれたラップ・ヒップホップが台頭し、徐々に勢力を広めつつあった。

こうした中、新進のプロデューサーであったテディー・ライリーは80年代後半に、
ファンクにヒップホップ的手法を組み合わせ、そこにソウルやゴスペル的メロディー・ハーモニーのセンスを加味することによって新たなスタイルを構築した。

そしてテディーは満を持して自らのグループであるガイを結成。
88年のファーストアルバムを通じて、先進的スタイルの完成形を披露。
さらに、同時期にプロデュースしたボビー・ブラウンの「My Prerogative」が大ヒット。
これによって、テディーの創造した新しいスタイルは広く認知され、大量の追随や模倣を生み出しながら一大流行となっていった。

テディーはこのスタイルを“ニュージャックスウィング”と提唱した。
この呼称自体は、ジャーナリストのバリー・マイケル・クーパーによって名づけられたと言われる。
またワシントンDCのゴーゴーに対して、ニューヨーク・ゴーゴーという呼び方をされる場合もあった。

ブラックミュージック特有の重いグルーヴ感を保持したまま、同時に軽快なスピード感と親しみやすいメロディーをアピールするこのスタイルは、若者を中心に高い人気を集めた。
曲の中でヒップホップ的手法が印象的に使用され、特にラップを歌ものに積極的に取り入れる形は、ニュージャックスウィングの流行を通じて定着したと言っても過言ではない。
また、ヒット曲と共にヒップホップ由来の独特なダンスやファッション、ストリート・カルチャーがミュージックビデオなどを通じて発信され、それもまた人種を問わず熱烈に支持された。
こうした人気の高まりが世界的に波及していき、ニュージャックスウィングはR&Bジャンルに留まらずポップミュージック界全体を震撼させていく。

(中略)

このムーブメントが、それまではR&Bチャートとはほとんど分断されていたアメリカのポップチャートにおいて、R&Bやヒップホップのアーティストが上位にランクインしてくるのが当たり前、という今日のボーダーレスな状況を生み出す原動力ともなった。
1991年に“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンがテディーのプロデュースの下、アルバム『デンジャラス』をリリースし大ヒットさせたことで、この流れは決定的なものとなる。

ニュージャックスウィングは、日本でもアメリカの流行を追う形で、1990年代初期に流行した。

流行の最盛期には、白人ミュージシャンまでがニュージャックスウィングのスタイルに沿った楽曲を発表するほどであったが、
あまりの濫造のために市場から飽きられるのも早く、1990年代半ばには流行も過ぎ去り、提唱者のテディー自身もこのスタイルを踏襲しなくなっていった。
しかし一方で、ダンスフロアなどでの支持には根強いものがあり、
2000年代に入ってからは、ブリトニー・スピアーズが「My Prerogative」のカバーを発表するなど、再評価の動きも見られる。


147: 名無しさん@おーぷん 2016/02/14(日)00:06:51 ID:wIi
GOBLIN“ Best tracks ”
https://www.youtube.com/watch?v=zQejiArD608


1時間半にも及ぶ重厚で美しいユーロピアン・ホラーの世界観。
恐らく現在のファンタジーゲーム等にも大きな影響を与えているのではないか?


http://www.h4.dion.ne.jp/~sonoro/goblin_guide.html
ゴブリン/シモネッティ、CDガイド (記事抜粋)

《主に作曲を担当したクラウディオ・シモネッティの功績大と思うのですが、
彼はサンタ・チェチリア音楽院でピアノと作曲を専攻した英才でありました。
そう、モリコーネの後輩にあたるわけです。
度重なるメンバー交代も災いし、ゴブリンは映画以外の世界で代表作といえる作品を残せませんでした。
しかしロック・バンドがサントラの一部を担当して話題になることはよくありますが、
全スコアを作曲・演奏してプログレやユーロ・ロックといったジャンルでサントラ・ファン以外から刮目されたのはゴブリンだけだったでしょう。
彼らは映画のために生まれ、映画に育てられた稀有なバンドだったのです。》

148: 名無しさん@おーぷん 2016/02/14(日)00:52:52 ID:wIi
GOBLIN “Dawn of the Dead ”
(1978)
https://www.youtube.com/watch?v=ExLyoiifdcU



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%BE%E3%B3%E3%93_%E6%A0%E7%BB%29
『ゾンビ』(原題: Dawn of the Dead, 国際題: Zombie)は、
1978年9月にイタリアで公開されたジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画。
日本では1979年3月に公開された。
数多くのホラー作品を手掛けている映画監督のダリオ・アルジェントが
音響効果、ヨーロッパ公開版の監修及び一部プロデュースを担当して制作費を集め、ヨーロッパでの配給権を得た。
当時、無名だったロメロは、本作で一躍有名監督となった。

150: 名無しさん@おーぷん 2016/02/14(日)22:18:29 ID:wIi
KMFDM 
“ Amnesia ”
“ A Drug Against War ??”
“ Bohemia Afterdark ”
“ I Heart Not ”    他。

https://www.youtube.com/watch?v=kfH_jBNPRyU&list=RDkfH_jBNPRyU#t=260



メタリックでダンサブルなテクノという意味では完成度が高いがリズムがやや単調なKMFDM。
ライヴで盛り上がるハイ・スピードなロックナンバーもあるが全体としてはダンスフロア向きの曲を大量生産してきたと言える。
しかし、その為に他の多くのインダストリアル系バンドと違ってクラブ・ダンス・ミュージックとして長く活動出来てきたのだろう。
ダンス音楽では複雑な曲展開は嫌われるからだ。

それにしても歌詞でバンド名の連呼をする癖はいい加減にして欲しいと思っているのは俺だけではあるまい。

151: 名無しさん@おーぷん 2016/02/14(日)22:44:01 ID:wIi
The Corrs “ MTV Unplugged ”
full concert
(1999)
https://www.youtube.com/watch?v=Jy3wCqIBjjw



数々の名演を放送してきたMTVの「アンプラグド・ライヴ」シリーズ。
これはテクノの対極を目指したライヴ番組で、マイクやアンプ等の装置以外は電気楽器・電子楽器を一切使わない。
ニルヴァーナ、エリック・クラプトンなどの名演は有名でアルバムも大ヒットした。

これは1999年に行なわれたアイルランドの兄妹4人組バンド The Corrs の素晴らしいライヴ。
エンヤの成功以降、神秘的でファンタジックなアイルランド民謡を土台にした音楽は世界的に注目されてきたが、コアーズは特にポップな成功を収めてきたといって良い。

美男美女の集団だがアイルランド色が非常に強かった為にデビュー当時のイギリスではイロモノ扱いされる事もあったという。
アルバムを数枚聴くと、このバンドのアイルランドらしさの源泉が長女シャロン・コアーのヴァイオリンであることが解かる。

153: 名無しさん@おーぷん 2016/02/16(火)19:55:06 ID:oE9
Bruno Nicolai ?“ Il Conte Dracula ”
(1970)
https://www.youtube.com/watch?v=qpItgFlTwo0



往年のホラー映画のサウンドトラック。
「リング」とか読みながら聞いていると盛り上がります。

154: 名無しさん@おーぷん 2016/02/16(火)20:20:03 ID:oE9
ZZ Top “ Legs ”
https://www.youtube.com/watch?v=eUDcTLaWJuo



ZZ Top “ Sharp Dressed Man ”
https://www.youtube.com/watch?v=7wRHBLwpASw



テキサスのZZトップは1960年代の後期から活動しており、
ジミ・ヘンドリックスとも交友があった程の古いブルーズ・バンドである。
リーダー格のビリー・ギボンズはジミー・ペイジなどと同じように新しい音質を追求するタイプのギタリストで1980年代初期にはシンセサイザーを取り入れるようになった。
伝統を重んじる南部では掟破りな姿勢だったが結果は大成功。
80年代に最も高く評価されたロックバンドの一つとなった。
上の2曲はアルバム“ELIMINATOR”からのシングルヒット。

155: 名無しさん@おーぷん 2016/02/16(火)20:45:52 ID:oE9
ZZ TOP “ Afterburner ”
Full Album
(1985)
https://www.youtube.com/watch?v=OFgl0z1Hr28



ZZトップの電子化ブルーズ・ロック最高傑作。
1曲目のギターソロのキリキリしたノイジーな質感からバンドの冒険心が伝わってくる。
アメリカ南部のカントリー&ウェスタンとブルーズ・ロックを基調としながらも
当時最新の機材を駆使したギターサウンドと多様なリズムで飽きが来ないアルバム。

ちなみに、今はどうだか知らないがギターのビリー・ギボンズとベースのダスティ・ヒルの髭は45cmに切り揃えてあったそうだ。
食事はどうしてたのか気になる。

156: 名無しさん@おーぷん 2016/02/18(木)07:40:29 ID:W8r
Tycho “ Dive ”
Full Album
(2011)
https://www.youtube.com/watch?v=Z6ih1aKeETk



サンフランシスコのスコット・ハンセンによるソロ・プロジェクト「タイコ」。
エイフェックス・ツインによく似ているアンビエント・サウンド。

157: 名無しさん@おーぷん 2016/02/18(木)07:47:51 ID:W8r
Tycho “ Awake ”
Full Album
(2014)
https://www.youtube.com/watch?v=qEI1_oGPQr0



タイコはソロでアルバムを4~5枚出しているが、
ここに来てザック・ブラウン(ベース)、ロリー・オコナー(ドラマー)が加入した3ピースバンド編成になった。
アンビエント・ミュージックといってもリチャード・ジェイムズとは全く違ったバンドならではの肉体的な躍動感があって興味深い。

158: 名無しさん@おーぷん 2016/02/18(木)22:19:46 ID:W8r
King Crimson “ In the Wake of Poseidon ”
(1970)
https://www.youtube.com/watch?v=5Jkv_mrxW3g&list=PLSQN7Zv9j6HkRY1L6_GSuce7wkIkCYIWb



デビューアルバム「クリムゾンキングの宮殿」が非常に有名。
これは2ndアルバム「ポセイドンの目覚め」の表題曲。
以前にも書いたが、この時代のプログレバンドの大半は何らかのファンタジー世界を表現するものだった。
ヴォーカルはEL&Pのグレッグ・レイク。



159: 名無しさん@おーぷん 2016/02/18(木)22:49:59 ID:W8r
Porcupine Tree
“ Arriving somewhere but not here ”
“ Lazarus ”
“ Anesthetize ” 他。
https://www.youtube.com/watch?v=WbWhpfXisZw&index=2&list=PL4E1flaRT0vxvM953EMprbM052OzHjKDF



キング・クリムゾンの影響の濃い現代的なプログレバンド「ポーキュパイン・トゥリー」。
リーダーのスティーヴン・ウィルソンは実際にキング・クリムゾンのアルバムのデジタル・リマスタリング等を行なっているレコーディング・プロデューサーでもある。
そのためか,60~90年代に掛けての様々なジャンルの音楽の融合であるにもかかわらず総体としての音像が非常にクリアで美しい。

160: 名無しさん@おーぷん 2016/02/21(日)06:08:59 ID:hEE
King Crimson “ Epitaph ”
(1969)
https://www.youtube.com/watch?v=gd5aSc5V5ZQ



「混沌こそ我が墓碑銘」というデビューアルバムの有名曲。
様々なミュージシャンがカヴァーしているからオリジナルは知っておいて損は無い。


161: 名無しさん@おーぷん 2016/02/21(日)06:14:07 ID:hEE
Steven Wilson “ Drive Home ”
(2013)
https://www.youtube.com/watch?v=ycYewhiaVBk



ポーキュパイン・トゥリーのリーダー、スティーヴン・ウィルソンのソロ3作目に収録のバラッド。
動画映像は悲痛なアニメなので落ち込んでる時は見ない方が良い。

162: 名無しさん@おーぷん 2016/02/21(日)08:37:38 ID:hEE
Rush“ Moving Pictures ”
Full Album
(1981)
https://www.youtube.com/watch?v=3jr7llQ6gNQ



物悲しい歌が2曲続いたのでラッシュを紹介。

カナダ出身の3ピース編成のプログレバンド。
1970年代にデビューした頃はZEPに良く似た音楽性だったが徐々にオリジナリティを高めていった。
これは多くのファンから最高傑作と言われているアルバム。

163: 名無しさん@おーぷん 2016/02/21(日)08:41:38 ID:hEE
Rush “ The Big Money ”
(1985)
https://www.youtube.com/watch?v=WQgu0MpnKq8



Rush “ The Big Money ( A Show Of Hands Live) ”
(1988)
https://www.youtube.com/watch?v=zsskd9LCp_Y



シングルヒットした「ビッグ・マネー」。
CGもロクに使えない時代のミュージック・ビデオという感じ。
下はライヴ・ヴァージョン。

164: 名無しさん@おーぷん 2016/02/21(日)09:08:20 ID:hEE
Rush “ Tom Sawyer ”
Live in Rio
(2002)
https://www.youtube.com/watch?v=i8eaiBOh_G0



Rush “ YYZ ”
Live in Rio
(2002)
https://www.youtube.com/watch?v=1eSlvoO3Vw8



長い活動休止期間のあとに行なわれた世界ツアーの最後を飾ったブラジルでのライヴ映像。
バンドを迎えるリオ・デ・ジャネイロの観衆がサッカーファンと同じように熱いのが印象的。
特にインストゥルメンタル曲「YYZ」での合唱は凄い。

165: 名無しさん@おーぷん 2016/02/22(月)10:11:18 ID:qef
Steven Wilson “ Luminol ”
(2013)
https://www.youtube.com/watch?v=_w8SY_9yO8k



アルバム“ The Raven That Refuses to Sing (and other stories) ”の冒頭の12分以上に及ぶ緩急の激しいプログレッシヴ・チューン。





166: 名無しさん@おーぷん 2016/02/23(火)10:09:44 ID:ZGd
Techno Viking Best Version
https://www.youtube.com/watch?v=u0IofkJW9f0



ドイツでの路上音楽フェスで偶然撮影された男の映像が世界中で注目され
様々なバージョンやパロディが世界中でアップされてお祭り状態に・・・

167: 名無しさん@おーぷん 2016/02/23(火)10:39:27 ID:ZGd
Pantera “ Cowboys From Hell ”
Full Album
(1990)
https://www.youtube.com/watch?v=XAFbNIyxIls



>>166の映像を観ていたらパンテラを思い出したので貼って置く。
悪魔崇拝みたいなものに頼らない肉体暴力表現としてのパワーメタルの始まりだった。



168: 名無しさん@おーぷん 2016/03/01(火)22:07:59 ID:c9O
Pantera “ Vulgar Display Of Power ”
Full Album
(1992)
https://www.youtube.com/watch?v=Nx08MK_O_TQ



「カウボーイズ・フロム・ヘル」の続編といえるアルバムだがパワーは段違いに上がっている。
特にダイムバッグ・ダレルの圧倒的なギター・テクニックと、それを支えるリズム陣の力強さが凄い。
技術的な高さでも音楽的破壊力でも、また人気の上でも、この当時のヘヴィメタル世界の頂点であったといって良いだろう。

169: 名無しさん@おーぷん 2016/03/12(土)18:38:52 ID:TSF
New Order “ Blue Monday ”
(12 inch )
(1983)
https://www.youtube.com/watch?v=SVkq8IEO4tc



イギリスのテクノ・ミュージックの方向性を牽引したバンドの一つ、ニュー・オーダー。
冒頭のドラミングの非人間性が革新的だった。
これに関しては前身バンドであるジョイ・ディヴィジョンから語らなければなるまい。

177: 名無しさん@おーぷん 2016/04/16(土)19:09:45 ID:GeZ
ニューオーダーはカーティスの自死を知った日の事を歌った「ブルー・マンデイ(>>169)」でテクノ・ダンス・シーンに衝撃を与える。

170: 名無しさん@おーぷん 2016/04/08(金)14:59:54 ID:6kI
Joy Division “ Unknown Pleasures ”
Full Album
(1979)
https://www.youtube.com/watch?v=wVvoQIdD80U



1977年、セックスピストルズの激烈な影響によってイギリスにパンクバンドが溢れかえった。
彼等はロンドンパンクと呼ばれ、その多くは3コード3分間の原始的ロックンロール・スタイルで言いたいことを言い切ってしまうと消え去って行った。
勿論それこそがパンクなわけで良いのであるが、幾つかのバンドは「自分のやりたい事をやり続けること」を追求し、誰にも似ていない個性を発揮し始めた。
彼等はロック史上に存在しなかった音楽性を獲得するか、
或いはそれまでの歴史上で無視されてきた特殊な音楽性に辿り着くことになる。
そういった新しい個性的音楽はニューウェイヴと呼ばれた。
ジョイ・ディヴィジョンはニューウェイヴ・バンドの代表格の一つである。

これはライヴデビューから2年後に発表されたデビューアルバム。
レコーディング・プロデュースの影響も強いが、既にロンドンパンクから懸け離れた冷徹な精神性になっているのが解かる。

171: 名無しさん@おーぷん 2016/04/11(月)17:23:30 ID:afv
ジョイ・ディヴィジョンの経歴については wikipedia を参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%B8%E3%A7%E3%A4%E3%BB%E3%87%E3%A3%E3%B4%E3%A3%E3%B8%E3%A7%E3%B3

初期の録音を聴くと典型的なパンクバンドであることが解かるのだが彼等は僅か2年ほどで独自のバンドサウンドに到達してしまう。
その音楽性は高く評価され全英チャートでは大ヒットにはならなかったもののインディー・チャートではヒットしている。
またヴォーカルのイアン・カーティスのライヴに於ける痙攣的なパフォーマンスも人気があった。

172: 名無しさん@おーぷん 2016/04/12(火)07:47:32 ID:WUo
イアン・カーティス個人に付いての wikipedia を抜粋してみる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%A4%E3%A2%E3%B3%E3%BB%E3%AB%E3%BC%E3%86%E3%A3%E3%B9

《自己の内面を執拗に問いかける詩は、孤独、不安、絶望の感情に満ちている。体制への怒りを表現したパンクに対し、カーティスの詩には、自分自身に対する怒りが強く表れている。

自身をとりまく世界の崩壊が暗喩を駆使した文学的な表現で冷徹に描かれる一方で、悲嘆を率直に吐露する表現もみられ、
デジタルで無機的なフレーズと情緒的なフレーズが拮抗するジョイ・ディヴィジョンのサウンドと相まって、理性と激情が葛藤する独自の内面世界が描き出されている。
インタビューでは自身の詩について、特にメッセージなどはなく、どうとでも好きなように解釈してもらえればいいと語っている。

周囲の人々は、詩の内容についてあまり気にとめず、詩に表れている苦悩がカーティス自身のものであるとは思っていなかった。
『クローサー』の歌詞があまりにも鬱々とした暗いものであることに不安を感じていたアニック・オノレに対し、所属レーベルの社長であったトニー・ウィルソンは、詩はあくまでもアートなのだから、恐れる必要はないと話したという。》

173: 名無しさん@おーぷん 2016/04/12(火)08:10:06 ID:WUo
>>172
ここで違和感を禁じえないのは
本人の「特にメッセージなどはなく、どうとでも好きなように解釈してもらえればいい」という言い方と、
ウィルソンの「詩はあくまでもアートなのだから、恐れる必要はないと話した」という部分である。

音楽や歌詞は個々人の自己主張であり、幾ら演劇的要素が含まれていようとも作った人物の内面の反映である。
カーティス本人が責任逃れをしたがろうと歌詞と歌の責任は彼本人にある。

またトニー・ウィルソンの言う「アート」とは単なる演劇のことなのであろうが、赤の他人の台本に合わせて歌っているのではないのだから内容が本気だと考えるのは当然であろう。

ニルヴァーナのカート・コバーンが自殺した後、日本の音楽雑誌で「あくまでもロックは演技であり本当に自殺するのはルール違反である」という内容の文章を書いていたライターが居て飽きれかえった記憶がある。
音楽だろうと絵画・写真・小説・漫画・映画だろうと製作者の内面を反映しているメッセージであるのに違いは無い。
むしろ、何でもかんでも「ネタ乙w」とするような受け止め方しか出来ないことの方が異常である。

174: 名無しさん@おーぷん 2016/04/14(木)03:32:02 ID:ulb
Joy Division “ Closer ”
Full Album
(1980)
https://www.youtube.com/watch?v=YQCcGhqug5I



イアン・カーティスの自殺は癲癇の発作に対する恐怖と妻を含めた三角関係の悩みが原因だとされることが多い。
直接的な切っ掛けは翌日から始まるアメリカツアーへの不安だったかもしれない。
それらについては記録映画とドキュドラマ映画が1本ずつ製作されているので興味のある人は見てみると良い。

しかし俺は、パンク的で無責任な叫びから陰鬱で内省的なバリトンヴォイスに変化していった歌にこそジョイ・ディヴィジョンの音楽の本質があったと思う。
これはカーティスが自殺する前に完成していたスタジオアルバム。

175: 名無しさん@おーぷん 2016/04/15(金)07:10:06 ID:zoS
Joy Division “ Substance ”
(1977~1980)
https://www.youtube.com/watch?v=7FPgVk7Wh2I



ジョイ・ディヴィジョンはアルバムの構成が崩れるという理由でシングル曲をアルバムに入れなかった。
これは後年に発表されたシングル集。

曲が時代順に並んでいないが、これはLP時代の名残りである。
LPでは時代順に10曲で纏めてあったのだが、LPには入りきらなかった7曲がCDでは追加されたため。
彼らが「WARSAW(ワルシャワ)」と名乗っていた初期の録音「アン・アイデアル・フォー・リヴィング」に入っていたのが1・2・11・12曲目である。
“ Failures ”のような典型的パンクと言える直情的表現から9曲目のような静謐で美しい世界に至った精神的な経緯が興味深い。

176: 名無しさん@おーぷん 2016/04/15(金)10:48:40 ID:zoS
NEW ORDER “ MOVEMENT ”
(1981)
https://www.youtube.com/watch?v=zrh5kaWfyMQ&list=PLA021089DF9214230



カーティスの自殺によってジョイ・ディヴィジョンは3人になってしまう。
彼等は「一人でもメンバーが替わったらバンド名を変える」という当初の約束通り「ニュー・オーダー」と名前を変えて再出発する。
これは、その1st アルバム。
パンクの面影が全く無い数学的とも言えるバンド・アンサンブルが印象的。

178: 名無しさん@おーぷん 2016/04/17(日)14:32:03 ID:Dcd
New Order “ Substance ”
Disc One
(1987)
https://www.youtube.com/watch?v=9-NFosnfd2c



12インチ・シングル集サブスタンスではニューオーダーの音楽的な革新性の歴史が解かる。
これはシングル盤A面集。

179: 名無しさん@おーぷん 2016/04/17(日)14:34:02 ID:Dcd
New Order “ Substance ”
Disc Two
(1987)
https://www.youtube.com/watch?v=16fMU9ccWfQ



こちらはシングルB面集。
どちらも1980年代というものを強く感じさせる傑作。

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